ドラゴンヘッドとは?占星術での意味とドラゴンテイル、星座別の読み方を天文から解説【天庵】

ドラゴンヘッドとは何かをイメージした、夜空で傾き合う二つの光の輪と、その交わる点が光るイラスト

ドラゴンヘッドとは、月の通り道(白道)と、太陽の通り道(黄道)が交わる2つの点のうちの一つです。月が黄道の南側から北側へ横切る点を指し、天文学では「昇交点」と呼ばれます。

反対側の、月が北から南へ横切る点はドラゴンテイルです。二つはいつも正反対の位置にあり、まとめて「ノード」と呼ばれます。

結論から言うと、ドラゴンヘッドは星ではなく、軌道の交わりから決まる点です。日食や月食の起こる場所と深く関わり、約18.6年で12星座を逆向きに一巡りします。

占星術では、これから伸ばしたい方向を表す点として読まれることが多いです。この記事では、天文の事実を中心に、意味と計算のしかた、星座別の読み方を順に説明します。昇交点や感受点の説明は、星座・占星術の用語集の各項目にもあります。

目次

ドラゴンヘッドとは?月と太陽の通り道の交わる点

空を見上げると、太陽は1年かけて星座の間を一周します。この道すじが黄道です。月もひと月ほどで星座の間を一周しますが、その道すじ(白道)は黄道と少しずれています。

国立天文台の暦計算室によると、白道は黄道に対しておよそ5.1度傾いています。傾いた二つの輪は、2か所で交わります。この交わりがノードです。

項目ドラゴンヘッドドラゴンテイル
天文学の名前昇交点降交点
英語の呼び方ノースノードサウスノード
月の動き黄道の南から北へ横切る黄道の北から南へ横切る
位置の関係テイルの正反対ヘッドの正反対
占星術での一般的な読み方これから伸ばしたい方向すでに身についている持ち味

ホロスコープ(生まれた瞬間の星の配置を円に描いた図)では、ヘッドとテイルはいつも180度向かい合っています。そのため、ツールによってはヘッドだけを表示します。

傾いた二つの輪が2か所で交わり、片方の交点を明るく、反対の交点を淡く光らせた図

ホロスコープでの記号の見分け方

ドラゴンヘッドの記号は、下が開いた馬蹄(ていてつ)のような形です。開いた両端には、小さな丸が付いています。ドラゴンテイルは、それを上下さかさまにした形です。

「竜の頭と尾」という名前の由来

ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、ラテン語の「竜の頭」「竜の尾」を訳した呼び名です。インドの占星術では、同じ二つの点をラーフ、ケートゥと呼びます。

昔の人は、日食や月食を「竜が太陽や月を飲み込む」出来事として語りました。その竜がいる場所が、食の起こる二つの交点だと考えられたのです。名前には、日食と交点の結びつきが込められています。

日食や月食は、ノードの近くでしか起こらない

新月のたびに日食が起こらないのは、白道が黄道から傾いているためです。国立天文台によると、日食は軌道の交点付近で新月になるときにしか起こりません。

交点の近くに太陽が来るのは、約半年に1回です。このため、日食も月食も半年ほどの間隔でまとまって起こります。占星術で日食や月食が話題になるとき、ノードの星座が一緒に語られるのはこのためです。

日食が起こりやすい「食の季節」

国立天文台によると、部分日食が見られるのは、交点の両側およそ17度の範囲で新月になるときです。太陽がこの範囲を通り抜けるには、約34日かかります。

この約1か月が、半年ごとにめぐってくる「食の季節」です。ノードの星座と同じ星座や、正反対の星座で日食・月食が続くのはこのためです。

ドラゴンヘッドの計算のしかた|約18.6年で逆向きに一巡り

ノードの位置は、止まっているわけではありません。国立天文台によると、月の軌道の面は傾きを保ったまま、約18.6年の周期で、公転とは逆の向きに回っています。

その結果、ドラゴンヘッドは12星座を逆向きに進み、約18.6年で一巡りします。1つの星座にいる期間は、平均すると1年半あまりです。月の軌道のいちばん遠い点から出すリリスは、約8年10か月で12星座を一巡りします。

項目数字
12星座を一巡りする年数約18.6年
1つの星座にいる期間約1年7か月
1日に動く量(平均)約0.05度
進む向き星座の順番とは逆(牡羊座→魚座→水瓶座)

逆向きに進むので、ドラゴンヘッドが魚座の次に入るのは水瓶座です。星座の順番とは逆になる点に気をつけてください。

12星座の円の上を、ドラゴンヘッドの印が星座の順番とは逆向きにゆっくり進む道すじを、矢印の弧で示した図

平均のノードと、真のノード

ツールには、「平均(mean)」と「真(true)」の2種類のノードが出てくることがあります。平均のノードは、なめらかに一定の速さで逆向きに進む位置です。

真のノードは、その瞬間の月の動きから出した位置で、平均の前後を小さく揺れます。ときには少しの間、星座の順番どおりに進むこともあります。ふだんの差は小さいものの、星座の境目の近くでは二つの星座が分かれることがあります。

今のドラゴンヘッドは水瓶座(2026〜2028年)

天庵で平均のノードを計算すると、ドラゴンヘッドは2025年1月から魚座にありました。2026年の夏に水瓶座へ移り、2028年の初めから春ごろまで水瓶座にとどまります。

このあいだ、ドラゴンテイルは正反対の獅子座にあります。2026年8月13日(日本時間)の皆既日食は太陽が獅子座にあるときに起こり、日本からは見えませんでした。翌2027年の8月2日にも、太陽が獅子座にある日に皆既日食があります。

日付は、平均と真のどちらで出すかによって数週間ずれることがあります。ツールで確かめるときは、どちらのノードかを見てください。

誕生日から分かる、ドラゴンヘッドの星座

ドラゴンヘッドは1日に0.05度ほどしか動かないため、時刻の記録がない方でも星座を出せます。天庵で平均のノードを計算し、星座が切り替わった年月を表にしました。生まれた年月が、どの行と次の行の間に入るかを見てください。

切り替わった年月(平均のノード)ヘッドの星座テイルの星座
1970年10月から水瓶座獅子座
1972年5月から山羊座蟹座
1973年11月から射手座双子座
1975年6月から蠍座牡牛座
1976年12月から天秤座牡羊座
1978年7月から乙女座魚座
1980年2月から獅子座水瓶座
1981年8月から蟹座山羊座
1983年3月から双子座射手座
1984年10月から牡牛座蠍座
1986年4月から牡羊座天秤座
1987年11月から魚座乙女座
1989年5月から水瓶座獅子座
1990年12月から山羊座蟹座
1992年7月から射手座双子座
1994年1月から蠍座牡牛座
1995年8月から天秤座牡羊座
1997年2月から乙女座魚座
1998年9月から獅子座水瓶座
2000年4月から蟹座山羊座
2001年10月から双子座射手座
2003年5月から牡牛座蠍座
2004年11月末から牡羊座天秤座
2006年6月から魚座乙女座
2008年1月から水瓶座獅子座
2009年7月から山羊座蟹座
2011年2月から射手座双子座
2012年9月から蠍座牡牛座
2014年3月から天秤座牡羊座
2015年10月から乙女座魚座
2017年4月から獅子座水瓶座
2018年11月から蟹座山羊座
2020年6月から双子座射手座
2021年12月から牡牛座蠍座
2023年7月から牡羊座天秤座
2025年1月から魚座乙女座
2026年8月から水瓶座獅子座

表は月単位にまとめました。切り替わりの月と、その前後1か月ほどに生まれた方は、どちらの星座か表だけでは決まりません。真のノードでは隣の星座になることもあるので、ツールで種類を確かめてください。

ハウス(ホロスコープを12に分けた生活の場面)のどこにノードが入るかまで読む場合は、話が別です。こちらは生まれた時刻と場所がそろわないと決まりません。

占星術でのドラゴンヘッドとドラゴンテイルの読み方

占星術では、ヘッドとテイルを一本の軸として読むことが多いです。テイルの星座は、すでに慣れていて頼りやすい持ち味を表すとされます。ヘッドの星座は、まだ慣れていないけれど伸ばしていきたい方向を表すと読まれます。

たとえるなら、テイルは「いつもの帰り道」、ヘッドは「まだ歩いていない新しい道」です。慣れた道が悪いわけではなく、両方を行き来しながら幅を広げていく、という見方です。

天庵が「前世」「魂の使命」として読まない理由

ドラゴンヘッドは、前世やカルマ、魂の使命と結びつけて語られることもあります。ただ、それらは確かめる方法のない話です。天庵では、そうした読み方は扱いません。

天庵では、ノードを「得意なことと、これから伸ばしたいことの軸」として、今の暮らしに役立つ範囲で読みます。どの読み方を手がかりにするかは、読者ご自身が選んでください。

12星座別のドラゴンヘッドの読み方一覧

ドラゴンヘッドの星座ごとに、反対側のテイルの星座とあわせてまとめました。表の言葉は、占星術の解説で広く見られる読み筋を、天庵が短い言葉に置き換えたものです。

ヘッドの星座テイルの星座テイル側|頼りやすい持ち味ヘッド側|伸ばしたいと読まれる方向
牡羊座天秤座人に合わせる、場を整える自分で決めて動き出す
牡牛座蠍座深く関わり、一つにのめり込む自分のペースで、穏やかに積み上げる
双子座射手座大きな考えを語る身近な人の話を聞き、言葉を交わす
蟹座山羊座外での責任を果たす家庭や身近な人を大切に育てる
獅子座水瓶座仲間の中で客観的にふるまう自分の思いを素直に表現する
乙女座魚座流れに任せ、想像に浸る日々の手順を整え、形にする
天秤座牡羊座一人で決めて進む相手の意見を聞き、一緒に進める
蠍座牡牛座自分の持ち物や安定を守る人と深く関わり、手放すことを覚える
射手座双子座情報を集め、細かく調べる大きな目標や学びに向かう
山羊座蟹座身内の気持ちに寄り添う社会の中で責任ある役割を担う
水瓶座獅子座自分が中心になって輝く仲間と目的を分かち合う
魚座乙女座細かく整え、正しさを守る力を抜いて、流れを信じる

テイル側の持ち味を手放す必要はありません。慣れた持ち味を土台に、ヘッド側の方向へ少しずつ足を伸ばす、という読み方をおすすめします。

18〜19年ごとにめぐってくる「ノードの戻り」

ノードは約18.6年で一巡りするため、18〜19歳、37歳ごろ、56歳ごろに、生まれたときと同じ星座へ戻ってきます。占星術では、この時期を進む方向を見直す節目として読むことがあります。

生まれたときの点に、いまの空の点が重なる時期をどう読むかは、トランジットとはが参考になります。節目の読み方は、人生の出来事を予言するものではありません。

ドラゴンヘッドを読むときの注意

ヘッドとテイルの軸は、その人の性格の芯を語るものではありません。芯にあたるのは太陽星座や月星座で、ノードはその後に添える読みです。

二人のホロスコープを重ねるシナストリーで、相手の天体が自分のノードに重なるかを見る占い手もいます。この場合も、二人とも同じ種類(平均か真か)のノードで比べてください。

なお、天庵式相性指数の採点に、ノードは使っていません。5つの軸は、どれも天体どうしの星座の組み合わせから採点しています。

よくある質問

Q. ドラゴンヘッドとノースノードは同じですか?

A. 同じ点を指します。ドラゴンヘッド、ノースノード、昇交点、ラーフは、どれも月が黄道を南から北へ横切る点の呼び名です。

Q. ドラゴンテイルは悪い意味ですか?

A. いいえ、悪い意味とは読みません。すでに身についている持ち味を表すと読まれることが多く、頼りすぎないことが大切とされる点です。

Q. ドラゴンヘッドは、前世や運命を表すのですか?

A. そう説明する解説もありますが、天庵では扱いません。天文学的には、月と太陽の通り道の交わる点です。得意と伸ばしたい方向の軸として読むのが、天庵の考え方です。

Q. 調べるサイトを変えたら、ヘッドの星座が一つずれました。

A. 多くは、平均のノードと真のノードの違いです。境目の近くの時期に生まれた方は、ツールの設定でどちらの種類かを確かめてください。

Q. なぜ星座の順番と逆に進むのですか?

A. 月の軌道の面が、太陽の引力の影響で、公転とは逆の向きにゆっくり回っているためです。交わる点も一緒に、星座を逆向きにたどります。

まとめ|ドラゴンヘッドは、月と太陽の道の交差点

  • ドラゴンヘッドとは、白道と黄道が交わる点のうち、月が南から北へ横切る側の点
  • 反対側がドラゴンテイル。日食・月食は、この二つの点の近くでしか起こらない
  • 約18.6年で12星座を逆向きに一巡りし、1星座に約1年7か月とどまる
  • 占星術では、テイルを慣れた持ち味、ヘッドを伸ばしたい方向として読むことが多い

自分のドラゴンヘッドの星座が分かったら、表のヘッド側の方向を一つ、小さく試してみてください。どの方向へ足を向けるかは、ご自身のペースで決めて大丈夫です。

太陽星座ごとの性格は星座一覧で、ほかの感受点は星座・占星術の用語集で探せます。昼と夜で式が入れ替わるパート・オブ・フォーチュンも、感受点の一つです。

出典 – 国立天文台 暦計算室「暦Wiki/月の公転運動/昇交点方向」(白道の傾きと、約18.6年の逆向きの回転) – 国立天文台 暦計算室「暦Wiki/日食/条件」(日食が交点付近でしか起こらないこと)

この記事は西洋占星術の一つの読み方です。読み方を断定するものではありません。

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