コンジャンクションとは、ホロスコープの中で二つの天体がほぼ同じ位置に重なっているアスペクトのことです。日本語では「合(ごう)」と呼び、角度は0度、記号は「☌」で表します。
アスペクトとは、天体どうしが作る角度の関係を指す言葉です(くわしくはアスペクトとは)。コンジャンクションは、その中でも二つの天体の働きが混ざり合う配置と読みます。
先に結論をお伝えします。コンジャンクションそのものに、良い・悪いはありません。何度以内を合とみなすかも、流派によって異なります。
この記事では、意味、オーブ(許容度数)の目安、天体の組み合わせごとの読み方、相性での見方を順に整理します。途中で出てくる言葉は、星座・占星術の用語集の一覧からも引けます。
コンジャンクションとは?二つの天体が「重なる」アスペクト
まず要点を表にまとめます。
| 項目 | コンジャンクション |
|---|---|
| 角度 | 0度(二つの天体がほぼ同じ位置) |
| 日本語 | 合(ごう) |
| 記号 | ☌ |
| 性質 | 二つの天体の働きが混ざり合い、強まって出やすい |
| 良し悪し | 角度だけでは決まらない。どの天体どうしかで読む |
ホロスコープとは、誕生の瞬間に太陽・月・惑星がどこにいたかを、円の上に書き込んだものです。その円の上で、二つの天体が同じ場所に並んでいる状態がコンジャンクションです。
天文学の「合」と占星術のコンジャンクション
「合」は、もともと天文学の言葉でもあります。国立天文台は、太陽と惑星の黄経(太陽の通り道に沿った位置)が等しくなる瞬間を「合」と説明しています。
つまり、地球から見て二つの天体が同じ方向に並ぶことです。水星が地球と太陽の間を通る「内合」もその一つです。内合の前後に起きる見え方は、水星逆行とはで取り上げています。
占星術では、この考え方を太陽以外の天体どうしにも広げます。月と金星、金星と火星のように、どの二つの天体でもコンジャンクションになります。
「良くも悪くも強まる」と言われる理由
二つの天体が同じ場所にあると、片方だけが働く場面が少なくなります。たとえば太陽と金星が重なれば、自分らしさと好きなものが一緒に出やすいと読みます。
二つの働きが一つにまとまるため、その人の中で目立つ特徴になりやすいのです。目立つぶん、強みにも癖にも見えます。「良くも悪くも強まる」と言われるのは、このためです。
何度以内ならコンジャンクション?オーブ(許容度数)の目安

ぴったり0度でなくても、近ければコンジャンクションとみなします。この「どこまでを許すか」の幅をオーブ(許容度数)と呼びます。
ただし、オーブには決まった答えがありません。出典ごとに並べると、次のようにばらつきがあります。
| 出典 | コンジャンクションのオーブ |
|---|---|
| 日本語版ウィキペディア「アスペクト (占星術)」 | 定説はない。一例として主要なアスペクトは±5度 |
| 英語版ウィキペディア「Astrological aspect」 | 10度前後。太陽・月が入らないときは最大8度とする人もいる |
このように、オーブは流派や占星術師によって異なります。おおむね5〜10度ほどの幅です。太陽や月が入るときは、広めに取る考え方もあります。2つの天体の中間点に別の天体が重なる見方は、ハーフサムとはで説明しています。
計算の例を一つ挙げます。太陽が蟹座10度、金星が蟹座14度にあれば、差は4度です。どの基準でも、コンジャンクションとして読める近さです。
差が9度なら、10度まで取る基準では合、5度の基準では合ではありません。天庵からの提案です。初めての方は、まず5度以内の合から読むと、はっきりした組み合わせを見分けやすくなります。
星座をまたぐコンジャンクションもある
度数で近ければ、星座が違っても合になることがあります。たとえば牡羊座29度と牡牛座1度は、差が2度しかありません。
この場合、二つの天体は重なっていますが、それぞれ違う星座の色をまといます。同じ星座の中の合より、性質の混ざり方が少し複雑になると考えてください。
反対に、同じ星座でも1度と28度なら27度も離れています。度数で見れば、コンジャンクションとは呼びません。
自分のホロスコープで合を見つける手順
ホロスコープを作れるサイトやアプリでは、天体どうしの角度が表で出ることが多いです。表の中で「☌」や「合」「0°」とある行が、コンジャンクションです。表に並ぶほかの角度や天体の記号は、惑星記号の一覧で見分けられます。
見つけたら、表に出ている差の度数も確かめてください。同じ合でも、1度差と8度差では重なり方の強さが違います。
使うサイトによって、表に出る合の数が違うこともあります。これは、それぞれが決めているオーブの幅が違うためです。
コンジャンクションは吉?凶?天体の組み合わせで読み方が変わる
コンジャンクションは、組み合わせる天体によって意味が大きく変わります。代表的な組み合わせを表にしました。
| 組み合わせ | 読み方の例 |
|---|---|
| 太陽×月 | 生き方の向きと気持ちがそろいやすい。太陽と月の合は新月のこと |
| 太陽×水星 | 考えや言葉に、その人らしさがそのまま出やすい |
| 太陽×金星 | 好きなものや楽しむ力が、自分らしさの一部になりやすい |
| 月×金星 | 安心できるものと好きなものが近く、気持ちを素直に出しやすい |
| 金星×火星 | 惹かれる気持ちと動く力が結びつき、好きになると行動が早い |
| 月×土星 | 気持ちを丁寧に扱い、責任感から慎重になりやすい |
| 木星との合 | 重なった天体の働きが、大きく広がりやすいと読む |
それぞれの天体の意味は、太陽星座・月星座・水星星座・金星星座・火星星座の記事でくわしく解説しています。
土星との合は「重い」と言われることもあります。天庵では、試練と決めつけずに「時間をかけて形にする力」と読みます。慎重さは、続ける力にもなるからです。
組み合わせを読む3つの手順
コンジャンクションを見つけたら、次の順で読むと迷いにくくなります。
- 重なっている二つの天体が、それぞれ何を表すかを確かめる
- 二つが入っている星座の性質を重ねる
- オーブが狭いほど強く、広いほど控えめに読む
たとえば月と金星が蟹座で3度差なら、安心と好きなものが身近な人や家に向かいやすい、と読みます。表の読み方に、星座の色を一枚重ねるイメージです。
同じ組み合わせでも、星座が変われば表情が変わります。金星と火星が射手座で重なれば、好きになると一緒に遠くへ出かけたくなる、と読めます。
同じ金星と火星が山羊座で重なれば、気持ちを時間をかけて形にしていく、と読めます。どちらが良いではなく、熱の出し方が違うのです。
相性(シナストリー)でのコンジャンクションの見方

相性を見るときは、二人のホロスコープを重ねて読みます。この方法をシナストリーと呼びます。
シナストリーでのコンジャンクションは、一人の天体と、もう一人の天体が同じ場所に重なることです。二人の間で、その二つの働きが響き合いやすいと読みます。
「誰の、どの天体が」重なるかで読む
相性では、どちらの人のどの天体かで読み方が変わります。代表的な例を挙げます。
- Aさんの金星とBさんの火星が重なる:惹かれる気持ちと近づく勢いがかみ合いやすい
- Aさんの太陽とBさんの月が重なる:Aさんの生き方が、Bさんに安心として届きやすい
- 二人の水星が重なる:考え方の筋道が近く、話のテンポが合いやすい
同じ合でも、受け取り方は二人で同じとは限りません。強く響き合うぶん、片方が重さを感じる場面もあります。どう感じているかは、二人で言葉にして確かめるのがいちばんです。
一つの合だけで、相性の全部は決まりません。ほかのアスペクトや星座の組み合わせと合わせて、全体で読んでください。
合が見つかったときの付き合い方
二人の間に合があると、出会ってすぐに「似ている」「なぜか気になる」と感じることがあります。その感覚は、関係の入口として大切にしてよいものです。
一方で、近すぎるからこそ、相手も同じだと思い込みやすくなります。たとえば二人の水星が重なる組では、話が早いぶん説明を省きがちです。
「言わなくても分かるはず」と感じたときほど、一言で確かめてみてください。重なりを強みのまま保つコツは、近さに甘えず言葉を足すことです。
天庵式相性指数ではどう扱う?
天庵の天庵式相性指数は、度数で測るコンジャンクションを点数に使っていません。見ているのは、二人の天体が入っている星座どうしの組み合わせです。
星座単位で数えるため、度数の差(オーブ)は計算していません。その代わり、二人の天体が同じ星座にあるときは「同じ星座」として数えます。いわば、星座単位で重なっている状態です。
5軸の一つ「太陽星座の調和」で見ると、同じ星座の組は12組すべてが出発点16点です。向く方向が同じぶん、補い合いは生まれにくいと考えるからです。例は水瓶座同士の相性や牡羊座同士の相性で確かめられます。
そのため、先ほどの牡羊座29度と牡牛座1度のような合は、天庵式では「となりの星座」として数えます。度数の合と、天庵式の数え方は別のものと考えてください。
天庵式相性指数は、西洋占星術の要素を独自に数値化した指標です。実際の人間関係や相性を断定するものではありません。
ほかのアスペクトとの違い
主要なアスペクトを並べると、コンジャンクションの特徴が見えてきます。
| アスペクト | 角度 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 合(コンジャンクション) | 0度 | 混ざり合う・強まる |
| セクスタイル | 60度 | 意識すると活かしやすい調和 |
| スクエア | 90度 | ぶつかって動きが生まれる |
| トライン | 120度 | 自然に流れる調和 |
| オポジション | 180度 | 向かい合い、引っ張り合う |
ほかのアスペクトは、離れた二つの天体が角度でやりとりする関係です。コンジャンクションだけは、二つが一か所にまとまる点が違います。
合をハード(緊張)のアスペクトに分ける解説もあり、分け方は一つではありません。天庵では「融合」と呼び、角度より天体の組み合わせを重く見ます。
関連する用語
アスペクト 天体どうしの角度の関係です。コンジャンクションはその一つです。→ アスペクトとは
シナストリー 二人分の図を一枚に重ね、天体どうしの関係から相性を見ていく技法です。→ シナストリーとは
トランジット 現在の空の天体が、出生図のどこに触れているかを読む技法です。→ トランジットとは
ホロスコープ 誕生の瞬間の空を、円の形に写した図です。→ ホロスコープとは
よくある質問
Q. 三つ以上の天体が重なっているときは?
A. 三つ以上の天体が一つの星座に集まる配置を「ステリウム」と呼ぶことがあります。集まった星座のテーマが、その人の中で目立ちやすいと読みます。いくつから数えるかは、流派によって異なります。ステリウムを持つ人の割合は、グランドトライン・Tスクエアとはで紹介しています。
Q. 太陽とのコンジャンクションは特別ですか?
A. 伝統的な占星術では、太陽に近すぎる水星や金星を「コンバッション」と呼ぶことがあります。太陽の光に隠れる状態と考える読み方です。扱い方は流派によって異なります。
Q. トランジットでもコンジャンクションを見ますか?
A. はい。いま空を動く天体が、生まれたときの天体に重なる時期を読みます。オーブは、出生図より狭く取ることが多いです。
Q. 出生時刻がわからなくても、合は分かりますか?
A. 月よりゆっくり動く太陽・水星・金星・火星どうしの合は、ほぼ分かります。月は平均約2.3日で次の星座へ移るほど速いため、月がかかわる合は時刻で変わることがあります。
Q. 二人の間に合がないと、相性はよくないのですか?
A. 合がないことは、相性の弱さを意味しません。合は相性を読む材料の一つです。トラインやセクスタイルなど、ほかの角度からも関係は読めます。
まとめ|コンジャンクションは「二つの働きが一つになる」配置
コンジャンクションとは、二つの天体がほぼ同じ位置に重なるアスペクトです。合(ごう)・0度・☌と表し、二つの働きが混ざって強まりやすいと読みます。
何度以内を合とみなすかは、5〜10度ほどの幅で流派によって異なります。良し悪しは角度だけでは決まらず、どの天体どうしかで読みます。
相性では、誰のどの天体が重なるかを見てください。天庵式相性指数では度数の合は使わず、星座どうしの組み合わせで読んでいます。
占星術は傾向を読むもので、性格や関係を断定するものではありません。どう受け止めて動くかは、読んだあなた自身が決めてください。
出典
- 天文学での「合」「内合」の定義:国立天文台 暦計算室の用語解説
- 日本語版ウィキペディア「アスペクト (占星術)」(合の定義、オーブに定説がないこと、新月・コンバッション)
- Wikipedia「Astrological aspect」(オーブ10度前後・8度の例)


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