同じ便せんを渡されても、獅子座は本音を一行目に、蟹座は最後の追伸に置きます。そんな二人の組み合わせ、蟹座と獅子座の相性に天庵式相性指数が付けた点は72点。五つの帯のうち「成長型カップル」(60〜74点)に入る組み合わせです。
天庵の見立ては、「獅子座は伝えたいことを一行目に大きく書き、蟹座は相手の様子を見て追伸に書き足す二人です。獅子座が追伸を読み落とし、蟹座が一行目の大きさに気後れすると、互いの本音が届きにくくなります。最後の一行まで読み合えば、続ける力の強いこの二人は、長い手紙を交わすように関係を育てていけるでしょう」です。
まず二人の書き方の違いと72点の内訳を見て、そのあと追伸が読まれなかった四つの場面をたどります。
本音は一行目か、追伸か|となり合う二人の書き癖
蟹座と獅子座は、「月の星座と太陽の星座」「安心がほしい人と、認められたい人」と並べて語られることの多い組です。感情豊かな蟹座と、堂々とした獅子座。正反対の気質として紹介されることもあります。
天庵は二人を、気質の強弱では読みません。違いが出るのは、本音を置く位置です。獅子座は、うれしいことも不満も最初の一言に込めます。蟹座は、相手の顔色や場の空気を確かめてから、最後に小さく本音を添えます。どちらも相手を大切に思って書いた手紙なのに、読むところが違うのです。
この帯は、つまずきを一つ越えるごとに、二人の結びつきが少しずつ太くなる段階を指します(相性指数の解説ページ)。72点は、手紙のやりとりを重ねるほど読み方が上手になる二人の数字です。
※天庵式相性指数は、西洋占星術の要素を独自に数値化した指標です。実際の人間関係や相性を断定するものではありません。72という数字を、手紙の消印くらいの軽さで眺めてもかまいません。
※この点数は、二人の星座の組み合わせだけで出した簡易版です。くわしい出し方は、天庵式相性指数のページで説明しています。
月がしし座の1等星を隠した夜|国立天文台のレグルス食の案内から
2026年3月2日の日の入り後、しし座の1等星レグルスが月に隠されました。国立天文台の「レグルス食(2026年3月)」によると、ほぼ全国で見られた現象です。
星が月に隠されることを「星食」と呼びます。案内では、月の縁に星が入る瞬間を「潜入」、出る瞬間を「出現」と説明しています。九州の南端部より南の地域では、星は月に隠れなかったそうです。
以下は採点に使っていない話として読んでください。占星術では、蟹座の支配星(その星座を受け持つ天体)は月、獅子座の支配星は太陽とされます。月に隠れたしし座の星は、しばらくすると反対側の縁から姿を現しました。蟹座がしまっておいた本音も、消えたわけではありません。少し遅れて、別の場所から出てくるだけだと天庵は見ています。
追伸の蟹座、一行目の獅子座|五つの場面で書き方を並べる
蟹座と獅子座は、12星座の輪の中でとなりどうしです。となりの星座が作る30度は、アスペクトの名前でいうとセミセクスタイルです。エレメントは、蟹座が気持ちをたたえる水、獅子座が自分を表す火です。
| 場面 | 蟹座(追伸に書く) | 獅子座(一行目に書く) |
|---|---|---|
| 行きたい場所 | 相手の案を聞いてから、最後に自分の希望を言う | 真っ先に「ここに行きたい」と言う |
| 好意 | 小さな気づかいを重ね、言葉は後から | 「好き」を早めに、はっきり言う |
| 小さな不満 | しばらく胸にしまい、数日後に話す | その場で「今のはいやだった」と言う |
| その日の報告 | 軽い話から始め、大事なことは最後の一行に | いちばん心が動いたことから話す |
| 落ち込んだ日 | 聞かれれば話すが、自分からは少なめ | 明るくふるまい、弱音を後回しにしがち |
最後の行だけ、獅子座も追伸に回っています。弱いところを見せるのは、獅子座にとって大きな勇気がいるからです。そのため、本音が最後に来るのは蟹座だけとは限りません。
星座ひとつずつの心の動きは、蟹座の性格とは?・獅子座の性格とは?が手がかりになります。
72点の中身|一つ引かれ、二つ足されて
天庵式相性指数では、20点を上限とする軸を五本立て、その和を相性の点とします。蟹座と獅子座では、数え始めの合計が71点でした。そこから月の軸で1点が引かれ、長期安定度で2点が足されて、72点になっています。
| 軸 | 数え始め | 動いた点と理由 | 点 |
|---|---|---|---|
| 太陽星座の調和 | 13(となりの30度) | 動きなし | 13 |
| 月星座の共鳴 | 14(火と水) | 獅子座を含むため −1 | 13 |
| 金星-火星の引力 | 15(となりの30度) | 動きなし | 15 |
| コミュニケーション適合 | 13(火と水) | 動きなし | 13 |
| 長期安定度 | 16(火と水) | 蟹座がいるため +2 | 18 |
| 合計 | 71 | −1、+2 | 72 |

太陽星座の調和(13/20点)|となりにいるのに、向く先が違う
生き方の大きな向きを映すのが太陽星座です。となり合う30度の組は、似ていないけれど近さもあるとして、天庵式では13から数えます。この二つの星座には、太陽の軸で数字を動かす決まりが一つもかかりません。
点数とは別に読むと、蟹座は季節の入り口に立つ活動宮、獅子座は季節の真ん中を保つ固定宮です。新しく始めたい蟹座と、続けて輝きたい獅子座。動き出す理由の違いが、この13点の手ざわりです。
月星座の共鳴(13/20点)|安心のしかたが、少しずれる
月星座は、心が揺れたときの落ち着き方を表します。とはいえ簡易版の計算には、お二人が実際に生まれたときの月の位置は入っていません。ここでの13点は、水の蟹座と火の獅子座が並んだときに起きやすい、気持ちの温度差を数字にしたものです。
火と水の組は、感情の量は近くても温度が違うとして14から始まります。獅子座が入る組では、自分だけに向けた特別な関心で安心する獅子座らしさから、確認のずれが出やすいと見て1点を引きます。そのため13点です。
金星-火星の引力(15/20点)|まぶしさと、やわらかさに目が向く
心ひかれる相手の型を金星星座が、近づくときの勢いを火星星座が受け持つと考えます。となりどうしの引力は、15から数え始めます。獅子座が柔軟宮と組むと1点足す決まりがありますが、蟹座は活動宮なので当てはまりません。
点数とは別に言えば、蟹座は獅子座の明るさに、獅子座は蟹座のやわらかな受け止め方に惹かれやすいでしょう。
コミュニケーション適合(13/20点)|大きな文字で話す人、小さな文字で話す人
話し方や考え方は、水星星座の受け持ちです。違うエレメントの火と水は、天庵式では13から数えます。この軸で動く決まりはなく、13点のままです。
点数から離れて読むと、獅子座の言葉は見出しのように大きく、蟹座の言葉は脚注のように小さめです。どちらが正しいかではなく、読む側が文字の大きさに慣れるまで少し時間がかかります。
長期安定度(18/20点)|続ける力を、蟹座の2点が押し上げる
暮らしを重ねるほど効いてくるのが、長期安定度です。火と水の組の16に、蟹座の2点が足されます。身内と暮らしを守り続ける星座だからです。獅子座の側には足し引きがなく、合わせて18点です。
五つの中で、この18点だけが外へ大きく張っています。言い方がすれ違う日があっても、関係そのものを手放さない力が二人にはある。天庵はそう読みます。
追伸が読まれなかった日|会話でたどる四つの場面
ここからは、本音の置き場所がずれた場面を四つ見ていきます。読むときは、気持ちの量より、本音がどの行にあったかを探してみてください。
改札の前で、ぽつりと「来月から部署が変わるんだ」
楽しく食事をした帰り道、別れぎわの改札前です。
蟹座「あ、そういえば。来月から部署が変わるんだ」 獅子座「え、そんな大事なこと、なんで最初に言わないの?」 蟹座「今日は楽しかったから、最後でいいかなと思って」 獅子座「ずっと一緒にいたのに。聞きたかったな」
蟹座は、楽しい時間を自分の話で曇らせたくなかったのです。獅子座は、大事な話ほど最初に分け合いたい人です。最後に知らされると、自分は相談の相手ではなかったのかと寂しくなります。
ひと工夫するなら、獅子座は「なんで最初に」を飲み込み、「次の電車まで、その話を聞かせて」と返します。最後に出た話を責めずに本題として受け取ると、蟹座はその場で続きを話せます。
長いメッセージの、いちばん下の一行
蟹座から、その日の出来事をつづった長いメッセージが届きました。職場のくじ引きの話、帰りに見た夕焼けの話。いちばん下の一行には、学生のころからの友人が来月遠くへ引っ越す、と書いてありました。
獅子座「メッセージ見たよ。くじ引きの話、笑った!」 蟹座「うん。……最後のところも、読んでくれた?」 獅子座「最後? ごめん、上のほうだけ読んで返しちゃった」 蟹座「あ、うん。……大丈夫、たいしたことじゃないから」
蟹座は軽い話を先に並べ、さみしさを最後の一行にそっと置きました。獅子座は一行目に大きく反応し、返事の速さで気持ちを伝える人です。そのため、いちばん下まで目が届きませんでした。
ここで役に立つのが、このあと紹介する二つの言葉です。獅子座は返事をする前に一度「ほかには?」と聞きます。蟹座は「大丈夫」で閉じずに、追伸を一行だけ声に出してみてください。
刺しゅうの手元に、「それ、何に使うの?」
週末、蟹座の元気がないことに獅子座が気づきました。
獅子座「最近ちょっと静かだね。何かあった?」 蟹座「……水曜に、刺しゅうを見て『それ、何に使うの?』って言ったでしょう」 獅子座「言ったかも。ただ気になって聞いただけだよ」 蟹座「あれは、気持ちが落ち着くから続けている時間なんだ」
獅子座は思ったことをそのまま口にし、言ったそばから忘れます。蟹座は、その一言を三日間胸の中で温め直していました。「役に立たないものに見えたのかな」という心配が、口に出さない追伸として残っていたのです。一言の重さが、日をまたいで違ってしまった場面です。
ひと工夫するなら、獅子座は蟹座が急に黙ったとき、「今の言い方、引っかかった?」とその場でたずねます。蟹座は「大丈夫」で閉じずに、「これは落ち着くための時間なんだ」と一行だけ明かしてみてください。
「平気平気!」と笑った獅子座の、本当の一行
今度は、獅子座が追伸を書く番です。趣味で描いた絵を出した、公募展の結果が届いた晩のことでした。
蟹座「おかえり。公募展の結果、今日だったよね」 獅子座「だめだった! まあ次があるし、平気平気」 蟹座「そっか。……ほかには?」 獅子座「……うん。今回のは、けっこう自信があったんだ」
獅子座は、弱いところを見せるのが得意ではありません。明るい一行目の下に、悔しさを隠していました。蟹座は、いつもは獅子座が使う「ほかには?」を一度だけ借りました。それ以上は聞かずに、続きの一行を受け取っています。
道具を逆向きに使うと、ふだん追伸を書く側の蟹座が、読む側に回れます。獅子座の明るさを打ち消さずに、追伸の行だけを空けておく。それが、この日の獅子座には何よりの安心になるでしょう。
「ほかには?」のひと言と、「大丈夫」で閉じない一行
四つの場面に共通するのは、本音が話の終わりのほうに置かれていたことです。天庵がすすめる工夫は二つだけです。
一つ目は、獅子座が話の終わりに一度だけ「ほかには?」と聞くことです。蟹座の追伸は、聞かれると出てきやすくなります。二つ目は、そう聞かれた蟹座が「大丈夫」で話を閉じないことです。追伸を一行だけ、そのまま声に出せば足ります。
| こんなとき | 獅子座が添える一言 | 蟹座が返す追伸の一行 |
|---|---|---|
| メッセージに返事をする前 | 「ほかに書きたかったこと、ある?」 | 「一つだけ。今週、ちょっとさみしいんだ」 |
| 会ったあと別れる前 | 「ほかに話したいこと、ある?」 | 「来月から、部署が変わるの」 |
| 相手が静かなとき | 「待ってる。急ぐ話じゃないよ」 | 「水曜のあの一言が、少し残ってて」 |
| けんかのあと | 「言い足りないこと、残ってない?」 | 「あの言い方が、少しこたえた」 |
獅子座の一言は、蟹座に「最後まで読むよ」と伝えます。蟹座の一行は、獅子座に「この話には続きがあった」と伝えます。どちらも短い言葉ですが、届く本音の量は大きく変わるはずです。
蟹座と獅子座の恋愛相性
二人の恋は、獅子座の分かりやすい好意と、蟹座の細やかな気づかいが行き来するところから始まりやすいでしょう。獅子座が先に言葉にし、蟹座が行動で返す形になりやすい組です。
好意がにじむころ
獅子座は、気になる人に早めに「また会いたい」と伝えます。蟹座はうれしくても、すぐには同じ熱さで返せません。代わりに、獅子座が前に話していた好きな歌を覚えていて、さりげなく話題にします。獅子座がそれを好意の追伸だと気づければ、二人の距離はぐっと縮まります。
付き合いが長くなってから
関係が落ち着くと、獅子座は「最近、好きって言ってくれないね」と感じることがあります。蟹座のほうは、言わなくても伝わっていると思いがちです。蟹座が行動で好意を返したら、獅子座が「今の、好きってこと?」と笑って聞き返す。蟹座が「うん」と一言返せれば、獅子座の安心は長持ちします。
どちらがどの役を受け持つかに、性別は関係ありません。ここで書いたのは、星座の傾向です。
一緒に暮らす蟹座と獅子座|18点を、毎日の言葉で使う
暮らしの中では、長期安定度の18点が力を発揮します。蟹座は住まいを落ち着ける場所に整え、獅子座は家の中に明るい話題を持ち込みます。
獅子座「連休の二日目、学生のころの仲間とバーベキューしない?」 蟹座「楽しそう。……でも、最後の日は二人でゆっくりしたいな」 獅子座「そっか、それも大事だね。じゃあ最終日は空けておこう」
ここでも、蟹座の本音は最後の一言にありました。獅子座が聞き流さずに受け止めたことで、二人の予定はどちらにも心地よい形にまとまっています。
家具や住まいの契約、貯金の分け方のようにお金が動く判断は、星の配置に任せないでください。二人の家計と事情を並べて、話し合って決めるものです。
日報の一行目と、いちばん下の行|職場と友人の蟹座・獅子座
職場で組むと、言い方の位置の違いは日報にもよく出ます。獅子座はその日の成果を一行目に書き、蟹座は気になったことをいちばん下の行に書きます。
獅子座「日報、読んだよ。今日も順調だね」 蟹座「はい。……いちばん下の行も、見ていただけましたか」 獅子座「あ、『来週の在庫が少し心配』のところか。早めに手を打とう」
獅子座の一行目で仕事が勢いよく進み、蟹座の最後の行で、小さな心配が早めに拾われる。この組み合わせが回ると、速さと抜けのなさが両方そろいます。読む側が獅子座のときは、最後の行から先に目を通す日があってもよいでしょう。
友人のやりとりでは、グループの連絡に真っ先に返事をするのが獅子座です。蟹座は、みんなの返事が出そろってから最後に一言書くことが多いでしょう。その最後の一言に獅子座が反応すると、蟹座は安心して次の返事を書けます。
蟹座と獅子座の相性、五つの問いに答えます
Q. となりの星座なのに、点数が70点台前半なのはなぜですか?
となりの30度は、天庵式で「似ていないけれど近さもある」組として扱い、太陽の軸を13から数えるためです。火と水の組で、月と会話も13点です。一方で、蟹座の分が足された長期安定度は18点あります。距離は近く、続ける力は強い組と読めます。
Q. 大事な話を最後に聞かされると、信用されていない気がします
蟹座が本音を後に回すのは、信用していないからではありません。楽しい時間を守りたい、相手の様子を見てから話したい、という気づかいのことが多いのです。最後に出てきた話こそ本題だと受け取り、「話してくれてよかった」と返してみてください。
Q. 気質が正反対で、合わない組だと聞いて心配です
安心がほしい蟹座と、認められたい獅子座は、気質が正反対に見えやすい組です。そのため、合わないと言われることがあります。天庵が見るのは気質の差ではなく、本音を置く位置の違いです。一行目と追伸の両方を読むと、合わなさの多くは読み落としだったと気づけるでしょう。
Q. 二人で過ごしていても、なかなか気持ちが落ち着きません
月星座の共鳴が13点なのは、安心のしかたが少し違う組だからです。獅子座は特別に向けられた言葉で、蟹座は変わらずそばにいてくれることで落ち着きやすいと天庵は読みます。言葉と時間の両方を少しずつ渡し合うと、二人の落ち着く場所が重なってきます。
Q. 二人の生年月日が分かれば、もっと細かく見られますか?
見られます。ここで扱った72点は、蟹座と獅子座という並びから見た目安にとどまります。お二人の出生図を重ねて読むシナストリーでは、月や金星の実際の位置も含めて関係を読みます。
まとめ|追伸まで読み合えば、72点の手紙は続いていく
- 本音を一行目に書くか、追伸に書くか。獅子座と蟹座では、その位置の違いがすれ違いの元になりやすい
- 数え始めの71点から、月の軸で1点引かれ、長期安定度に蟹座の2点が足されて72点
- 獅子座は話の終わりに「ほかには?」、蟹座は「大丈夫」で閉じずに追伸を一行。どちらも短い言葉で足りる
- 落ち込んだ日は獅子座も追伸に回る。そのときは蟹座が「ほかには?」を借りて、続きの一行を待つ
蟹座のもう一方のとなりは双子座と蟹座の相性、季節の入り口に立つ星座どうしは牡羊座と蟹座の相性で読めます。一行目から書く獅子座が、別の相手とどう言葉を交わすか。手がかりとして、風と組む獅子座と天秤座の相性、地と組む獅子座と山羊座の相性を挙げておきます。火どうしなら牡羊座と獅子座の相性です。2027年に二人の星座がどんな一年を迎えるかは、蟹座の2027年運勢・獅子座の2027年運勢に書きました。
相手の星座を入れ替えて読みたいときは12星座の相性一覧、自分の星座から見直すなら12星座の性格が入口です。支配星などの言葉は用語集で引けます。最後の一行まで読み合う手紙をどう続けるかは、お二人が決めていくことです。蟹座のランキングでは獅子座が8位、獅子座のランキングでは蟹座が7位です(蟹座と相性のいい星座ランキング/獅子座と相性のいい星座ランキング)。


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