生まれた日の月の形とは、あなたが生まれた日に、空の月がどれくらい満ちていたか、欠けていたかのことです。誕生日の月の満ち欠けとも言います。
月の形は、地球から見た太陽と月の角度で決まります。占星術では、この角度を45度ずつ8つに分けて、生まれた日の月の形を読む方法があります。
読む前に、計算と暦の照合で分かったことを並べます。
- 8つのタイプは、どれも生まれる日の約12.5%ずつで、珍しい形はありません
- 生まれた日のうちに月の形のタイプが変わる日は、27.1%あります
- 新月・満月の時刻は、国立天文台やNASAの暦と1分以内で一致しました
天庵では、生まれた日の月の形を「ひと月の物語の、どの章で生まれたか」と読んでいます。新月で始まり、約29.5日で一巡りする物語の中の、あなたの章です。
まず、自分の生まれた日の月の形を調べる
月の形は、生まれた日の「月齢」が分かれば見当がつきます。月齢は、直前の新月からの経過を日数で数えた値です。
調べ方は、生まれた年によって二つあります。どちらも公的な機関が出している暦です。
| 生まれた年 | 使う暦 | 時刻の基準 |
|---|---|---|
| 2004年以降 | 国立天文台 暦計算室「暦要項」の朔弦望の表 | 日本時間 |
| 2003年以前 | NASAの月相の一覧(Six Millennium Catalog of Phases of the Moon) | 世界時(日本時間は9時間足す) |
手順1 生まれた日の前にある新月を探す
暦要項の朔弦望の表には、新月(朔)・上弦・満月(望)・下弦の日時が並んでいます。生まれた日より前で、いちばん近い新月を探してください。
NASAの一覧は、100年ごとのページに分かれています。まず、生まれた年を含むページを開きます。
各行の左端は年で、その右に新月・上弦・満月・下弦の日時が並びます。英語の見出しは New Moon・First Quarter・Full Moon・Last Quarter です。
月は英語の略で、Apr は4月です。時刻の後ろの英字は日食・月食の印なので、読み飛ばしてかまいません。右端の ΔT の列も使いません。
時刻は世界時なので、9時間を足してから日本の日付に直します。たとえば1995年の行の「Apr 15 12:08」は、日本時間で4月15日21時8分の満月です。
手順2 新月から何日たったかを数える
新月の日時から、生まれた日の正午までが何日かを数えます。この日数が、生まれた日のおおよその月齢です。
あとは、下の表で月齢に近いタイプを探します。境目に近い人は、二つのタイプを読み比べてください。
| 月齢のおおよその目安 | 月の形のタイプ |
|---|---|
| 0〜4日 | 新月 |
| 4〜7日 | 三日月 |
| 7〜11日 | 上弦の月 |
| 11〜15日 | 満ちていく月 |
| 15〜18日 | 満月 |
| 18〜22日 | 欠けていく月 |
| 22〜26日 | 下弦の月 |
| 26〜29.5日 | 新月前の月 |
ホロスコープがある人は、太陽と月の度数で分かる
ホロスコープ(生まれた瞬間の星の配置図)の作成ツールを使った人は、もっと正確に出せます。月の位置から太陽の位置を引いた角度が、月の形そのものだからです。
たとえば太陽が牡羊座10度、月が双子座20度なら、角度は70度です。表の45〜90度に当たるので、三日月のタイプになります。
作成ツールの使い方と、時刻が要る星の見分け方は、月星座の調べ方にまとめています。
生まれた日のうちに、月の形が変わる人は27.1%
月は1日に約12度ずつ太陽から離れていきます。そのため、生まれた日の途中で、タイプの境目を越えることがあります。
天庵が1960〜2009年の18,263日を数えると、その日の0時と23時59分でタイプが違う日は4,943日でした。全体の27.1%です。人に置き換えると、およそ4人に1人がこうした日の生まれになります。
たとえば1995年4月15日は、21時8分に満月になった日です。それより前に生まれた人は満ちていく月、後に生まれた人は満月のタイプになります。
この日の満月は、NASAの一覧でも世界時12時8分(日本時間21時8分)でした。生まれた時刻が手元にない人は、二つのタイプの説明を並べて、しっくりくる方を探してみてください。
月齢と朔望月の基本|月はなぜ満ち欠けするのか
月は自分では光らず、太陽の光を受けて光っています。地球から見た太陽と月の角度が変わると、光って見える部分の形も変わります。
日本天文学会の天文学辞典では、太陽と月の黄経の差で、月の形を次のように呼び分けています。黄経とは、太陽の通り道にそった空の上の位置です。
| 太陽と月の角度 | 月の形 | 月齢のめやす |
|---|---|---|
| 0度 | 新月 | 0前後 |
| 90度 | 上弦 | 7前後 |
| 180度 | 満月 | 15前後 |
| 270度 | 下弦 | 22前後 |
新月から次の新月までを朔望月(さくぼうげつ)と呼びます。長さは平均29.530589日です。
ただし、毎月同じ長さではありません。天庵の計算では、1960〜2009年の朔望月は29.29〜29.83日の幅がありました。
そのため、満月の月齢はいつも15とは限りません。同じ50年で数えると、満月の瞬間の月齢は13.9〜15.6日でした。
月齢の表で境目の近くに当たる人は、太陽と月の角度で確かめると確実です。
8つのタイプは、どれも約12.5%ずつ
1960〜2009年の毎日正午の月の形を、8つのタイプに分けて数えました。
| タイプ | 太陽と月の角度 | 生まれた日の割合 |
|---|---|---|
| 新月 | 0〜45度 | 12.3% |
| 三日月 | 45〜90度 | 12.7% |
| 上弦の月 | 90〜135度 | 12.7% |
| 満ちていく月 | 135〜180度 | 12.4% |
| 満月 | 180〜225度 | 12.3% |
| 欠けていく月 | 225〜270度 | 12.7% |
| 下弦の月 | 270〜315度 | 12.6% |
| 新月前の月 | 315〜360度 | 12.4% |
いちばん多いタイプと少ないタイプの差は、0.4ポイントしかありません。新月生まれも満月生まれも、特別に珍しいわけではないのです。

生まれた日の月の形、8タイプの読み方
8つに分ける読み方は、デーン・ルディアが広めた分け方として知られています。ルディアはフランス生まれで、米国で活動した占星術家です。1967年の著書『The Lunation Cycle』などで紹介しました。ここでは、占星術でよく語られる読みと、天庵の読みを分けて紹介します。
これは傾向の話で、一人ひとりの性格を言い当てるものではありません。
満ちていく4つのタイプ|新月から満ちていく月まで
| タイプ | よく語られる読み | 天庵の読み(ひと月の物語の章) |
|---|---|---|
| 新月 | 始まり、思い立ったら動く | 書き出しの章。白いページに最初の一文を書きやすい |
| 三日月 | 育てる、前へ押し出す | 芽を伸ばす章。始めたことを手放さずに続けやすい |
| 上弦の月 | 決断、形にする | 山場の手前の章。迷いを決めて形にしやすい |
| 満ちていく月 | 磨く、仕上げる | 推敲の章。もう一歩よくする工夫に目が向きやすい |
満ちていく4つは、月の光が増えていく時期です。何かを外へ広げ、形にしていく流れとして読まれます。
欠けていく4つのタイプ|満月から新月前の月まで
| タイプ | よく語られる読み | 天庵の読み(ひと月の物語の章) |
|---|---|---|
| 満月 | 気づき、人との関係 | 見せ場の章。人と向き合う中で、自分がよく見えやすい |
| 欠けていく月 | 分け合う、伝える | 語り継ぐ章。知ったことを人に渡しやすい |
| 下弦の月 | 見直す、切り替える | 書き直しの章。古いやり方を問い直しやすい |
| 新月前の月 | 手放す、次の準備 | あとがきの章。一人の時間で、次の物語の種を温めやすい |
欠けていく4つは、光が少しずつ引いていく時期です。得たものを分け、整え、次へ渡す流れとして読まれます。
天庵の見立て|月の形は「ひと月の物語の、どの章か」
天庵は、月の満ち欠けを、約29.5日で一冊を読み終える物語にたとえています。新月が書き出しで、満月が見せ場、新月前の月があとがきです。
どの章にも、その章にしかない役目があります。書き出しの章だけが立派で、あとがきの章が劣る、ということはありません。
生まれた日の月の形は、あなたが物語のどの章から読み始めた人か、を表すしおりのようなものです。ほかの章の役目を、あとから身につけることもできます。
出生時刻が分かる人は、この月の形を図の上に写した点も読めます。パート・オブ・フォーチュンと呼ばれる点です。

月星座とはどう違う?
生まれた日の月について調べると、月星座という言葉も出てきます。二つは、同じ月を別の角度から見たものです。
| 比べる点 | 月の形 | 月星座 |
|---|---|---|
| 何を見るか | 太陽と月の角度 | 月がいた星座 |
| 区切り | 8つ(45度ずつ) | 12(30度ずつ) |
| 生まれた日のうちに変わる割合 | 27.1% | 43.9% |
| 読みの中心 | 物事の進め方のリズム | 気持ちの落ち着かせ方 |
月星座が同じ二人でも、生まれた日の月の形まで同じとは限りません。月星座ごとの性格は月星座別の性格一覧で紹介しています。
太陽星座と月星座の組み合わせで見ると、離れ方が月の形とつながっています。くわしくは太陽星座と月星座の組み合わせ144通りをご覧ください。
月の満ち欠けの相性は?天庵として言えること
「月の満ち欠けの相性」も、よく調べられている言葉です。天庵として言えることは、次の三つです。
一つ目に、天庵式相性指数は、月の形を点数に入れていません。5つの軸のうち月にかかわるのは「月星座の共鳴」で、見ているのは月がいた星座です。
二つ目に、二人の月の形が同じタイプになる確率は、約8分の1です。8つのタイプがほぼ同じ割合なので、同じ形の二人はめずらしくはありません。
三つ目に、読みとして使うなら、点数ではなく「リズムの違い」として見るのがおすすめです。
| 二人の月の形 | 読み方のヒント |
|---|---|
| 同じタイプ | 物事の進め方のリズムが似ている。似ているぶん、同じ所で止まりやすい |
| となりのタイプ | 少し先と少し後。一歩先の人が、もう一人の手本になりやすい |
| 向かい合うタイプ(新月と満月など) | 始める人と見届ける人。役目を分けると、一つの物語を最後まで進めやすい |
月がいた星座で二人を比べたいときは、月星座の相性に78組の表があります。月星座の共鳴が何点満点で、どう数えるのかは天庵式相性指数とはを見てください。
天庵式相性指数は、西洋占星術の要素を独自に数値化した指標です。実際の人間関係や相性を断定するものではありません。
生まれた日の月の形についてよくある質問
Q. 出生時刻が不明でも、生まれた日の月の形は決まりますか?
A. 約73%の日は、その日のうちにタイプが変わらないので、日付だけで決まります。残りの27.1%の日は、二つのタイプを読み比べてください。
Q. 新月生まれは運が弱い、と聞いて心配です。
A. 心配はいりません。新月は光が見えないだけで、物語の書き出しにあたる大切な章です。8つのどれが上、ということもありません。
Q. 満月の日に生まれたのに、月齢が14でした。満月生まれではないのですか?
A. 満月の月齢は、13.9〜15.6日の間で毎回ずれます。月齢の数字より、太陽と月の角度(180度に近いか)で確かめるのが確実です。
Q. 生まれた場所が海外でも、同じ方法で調べられますか?
A. 調べられます。満ち欠けの段階は、地球のどこから見ても同じです。現地の時刻を世界時に直せば、NASAの一覧とそのまま比べられます。
Q. 今年の月の満ち欠けも知りたいです。
A. 今年の新月と満月の日時は、国立天文台が毎年2月ごろに発表する翌年の暦要項で確かめられます。
まとめ|生まれた日の月の形は、ひと月の物語の中の自分の章
- 生まれた日の月の形は、太陽と月の角度で決まる
- 2004年以降は国立天文台の暦要項、それより前はNASAの月相の一覧で調べられる
- 月齢は前の新月からの日数。満月の月齢は13.9〜15.6日の間でずれる
- 8つのタイプはどれも約12.5%ずつ。生まれた日のうちにタイプが変わる日は27.1%
- 天庵の読み方は「ひと月の物語の、どの章か」。どの章にも役目がある
月の形は、あなたを決めつけるためのものではありません。自分が自然に向かいやすい進め方を知り、ほかの章の役目を借りるための手がかりです。
最終的にどう生かすかは、あなた自身が選んでください。月の基本は月星座とは、ほかの用語は星座・占星術の用語集で引けます。
出典・参考
- 日本天文学会 天文学辞典「月の位相」(月齢の定義、新月・上弦・満月・下弦と黄経の差)
- 日本天文学会 天文学辞典「朔望月」(平均29.530589日)
- 国立天文台 暦計算室「暦要項」(各年の朔弦望。2026年の50回と照合)
- NASA「Phases of the Moon」6000年分の一覧(1980年の50回と照合)
- Dane Rudhyar『The Lunation Cycle』(Servire、1967年)。書誌は英語版ウィキペディア
- 天庵の計算:1960〜2009年の18,263日を、日本時間で1日ずつ数えた(PyEphem)


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