風の時代とは、木星と土星の重なりが、風の星座で続く時期を指す占星術の言葉です。始まりは、2020年12月22日に二つの星が水瓶座で重なったときとされます。
木星と土星は、約20年ごとに空で同じ方向に並びます。この重なりを、天文学では会合、占星術ではグレートコンジャンクションと呼びます。
先に、天庵が暦で確かめた数字を三つ挙げておきます。
- 2020年からは、7回続けて風の星座で重なります(2140年まで)
- 2159年に一度だけ、水の星座の蠍座で重なります
- 水の星座での重なりが続き始めるのは、2219年からです
天庵では、風の時代を「時代のBGM」にたとえています。部屋に流れる音楽は変わっても、どう動くかを決めるのは一人ひとりです。
以下では、始まりの日、何年続くか、何が起こると言われるかの順に進めます。黄経や逆行など、耳慣れない言葉に出会ったら星座・占星術の用語集を開いてください。
風の時代とは|木星と土星が「風の星座」で重なり続ける時期
まず、言葉の中身を一つの表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| もとになる星の動き | 木星と土星の重なり(会合) |
| 重なる間隔 | 約20年ごと(平均19.86年) |
| 風の星座 | 双子座・天秤座・水瓶座 |
| 始まり | 2020年12月22日(水瓶座0度29分で重なった) |
| 長さ | 約140〜200年(区切り方で変わる。下の章で説明) |
| 前の時代 | 地の時代(1842〜2000年の重なりが、ほぼ地の星座) |
会合とは|地球から見て、二つの星が同じ方向に並ぶこと
日本天文学会の天文学辞典では、二つの天体の黄経がそろう状態を「合(ごう)」と呼びます。木星と土星の会合も、この合の一つです。黄経は、星の位置を太陽の通り道の目盛りで表した数字です。
木星は約12年、土星は約29年かけて太陽のまわりを回ります。足の速い木星が、約20年ごとに土星へ追いつきます。
NASAの資料にある二つの星の一周の日数から計算すると、追いつく間隔は平均19.86年です。占星術でいうコンジャンクション(0度)の、規模の大きい例と考えると分かりやすいでしょう。
「風」とは|星座を4つに分けたグループの一つ
星座占いの12星座は、三つずつ四つの組に分けられます。組の名前は火・地・風・水です。占星術ではこの組をエレメントと言います。
このうち風に入るのは、双子座と天秤座と水瓶座です。言葉、考え、人とのつながりを受け持つグループとされます。
風の時代はいつから?2020年12月22日、水瓶座での重なりから
二つの星が最も近づいたのは、国立天文台の発表で2020年12月22日の3時ごろです。天庵の計算では、黄経がそろったのは同じ日の3時20分ごろでした。
重なった場所は、水瓶座の0度29分でした。水瓶座に入ってすぐの位置です。国立天文台の惑星の位置の表でも、3時20分と3時25分の間で二つの星の黄経が入れ替わっていました。
最も近づいた瞬間の間隔は約0.1度で、満月の幅の5分の1ほどでした。日本で見えた21日の夕方は、約7分角です。
「2024年11月から本格的に始まった」は、冥王星の話
風の時代について、「2024年11月20日から本格的に始まった」という説明を見かけることがあります。この日付は、冥王星が水瓶座に本格的に入った日です。
冥王星の動きと、木星と土星の重なりは、別の星の話です。どちらにも水瓶座が登場するため、一つの話のように紹介されがちです。
| 比べる点 | 風の時代 | 冥王星水瓶座 | 世代の星 |
|---|---|---|---|
| もとになる星 | 木星と土星 | 冥王星 | 天王星・海王星・冥王星 |
| 基準の日 | 2020年12月22日(重なった日) | 2024年11月20日(本格入り) | 人それぞれの生年月日 |
| 長さの単位 | 約20年ごとの重なりが、約200年 | 約19年の滞在 | 生まれた時期ごと |
| 主に答える問い | いまはどんな時代か | 冥王星がいる約20年をどう読むか | 自分の世代の星は何座か |
冥王星の出入りの日付は冥王星水瓶座とはにまとめています。生年月日で引く外側の3つの星は世代の星の早見表で調べられます。
「2021年から」と書かれることもあります。2020年12月22日の重なりを、年の区切りに丸めた言い方と考えられます。
風の時代は何年続く?1603〜2239年の重なりを全部並べた
天庵では、1603年から2239年までの木星と土星の重なりを計算しました。そのうえで、NASAの天体暦とすべて照らし合わせています。
| 重なった日(日本時間) | 星座と度数 | エレメント |
|---|---|---|
| 1603年12月18日 | 射手座8度 | 火 |
| 1623年7月17日 | 獅子座6度 | 火 |
| 1643年2月25日 | 魚座25度 | 水 |
| 1663年10月17日 | 射手座12度 | 火 |
| 1682年10月24日・1683年2月9日・5月18日 | 獅子座19度・16度・14度 | 火 |
| 1702年5月22日 | 牡羊座6度 | 火 |
| 1723年1月6日 | 射手座23度 | 火 |
| 1742年8月31日 | 獅子座27度 | 火 |
| 1762年3月19日 | 牡羊座12度 | 火 |
| 1782年11月5日 | 射手座28度 | 火 |
| 1802年7月18日 | 乙女座5度 | 地 |
| 1821年6月20日 | 牡羊座24度 | 火 |
| 1842年1月26日 | 山羊座8度 | 地 |
| 1861年10月21日 | 乙女座18度 | 地 |
| 1881年4月18日 | 牡牛座1度 | 地 |
| 1901年11月29日 | 山羊座13度 | 地 |
| 1921年9月10日 | 乙女座26度 | 地 |
| 1940年8月8日・10月20日・1941年2月15日 | 牡牛座14度・12度・9度 | 地 |
| 1961年2月19日 | 山羊座25度 | 地 |
| 1981年1月1日・3月5日・7月24日 | 天秤座9度・8度・4度 | 風 |
| 2000年5月29日 | 牡牛座22度 | 地 |
| 2020年12月22日 | 水瓶座0度 | 風 |
| 2040年10月31日 | 天秤座17度 | 風 |
| 2060年4月8日 | 双子座0度 | 風 |
| 2080年3月15日 | 水瓶座11度 | 風 |
| 2100年9月19日 | 天秤座25度 | 風 |
| 2119年7月16日 | 双子座14度 | 風 |
| 2140年1月15日 | 水瓶座17度 | 風 |
| 2159年12月21日 | 蠍座7度 | 水 |
| 2179年5月28日 | 双子座23度 | 風 |
| 2199年4月8日 | 水瓶座28度 | 風 |
| 2219年11月1日 | 蠍座14度 | 水 |
| 2238年9月8日・2239年1月13日・3月23日 | 蟹座6度・3度・1度 | 水 |
※度数は切り捨て。日付が三つ並ぶ行は、逆行で同じ年に3回重なった時期です。

2020年から7回続けて風、2159年に一度だけ水
2020年の水瓶座から、2140年の水瓶座まで、7回続けて風の星座で重なります。ここまでの約120年は、途切れずに風の星座です。
2159年には、一度だけ水の星座の蠍座で重なります。そのあと2179年と2199年は、また風の星座に戻ります。
水の星座での重なりが続くのは、2219年の蠍座からです。2238〜2239年の蟹座がそれに続きます。
「いつまで」の答えは、区切り方で二つある
風の時代がいつまでかは、どこで区切るかで答えが変わります。
| 区切り方 | 終わりの目安 | 2020年からの長さ |
|---|---|---|
| 初めて水の星座で重なった時点 | 2159年 | 約139年 |
| 水の星座での重なりが続き始めた時点 | 2219年 | 約199年 |
「約200年」とよく言われるのは、後ろの区切り方に近い数字です。前の区切り方をとる解説もあります。
どちらにしても、いま生きている人がこれから過ごす時間は、ほぼ風の時代の中にあります。急いで乗り遅れを心配する話ではありません。
地の時代にも、一度だけ風の重なりがあった
1842年から2000年までは、ほとんどが地の星座での重なりです。ただし1981年だけ、天秤座で重なりました。
この年は、逆行のために1月・3月・7月の3回重なっています。占星術では、次の時代を少し先に見せた重なりとして語られることがあります。
2159年の蠍座も、同じ形です。時代の境目では、次のエレメントが一度だけ顔を出してから、入れ替わっていきます。
なぜ同じエレメントで約200年続くのか|重なる場所は三角形を描く
重なる場所は、毎回、星座の並びを約4つさかのぼった所へ移ります(水瓶座→天秤座→双子座)。3回で空を一回りして、最初の星座の少し先に戻ってきます。
2020年の水瓶座、2040年の天秤座、2060年の双子座は、ちょうど風の三角形になります。2080年には、また水瓶座に戻ります。
| 3回ごとの戻り先 | 位置 | 前回からのずれ |
|---|---|---|
| 2020年 | 水瓶座0度 | ― |
| 2080年 | 水瓶座11度 | 約11度先へ |
| 2140年 | 水瓶座17度 | 約5度先へ |
| 2199年 | 水瓶座28度 | 約11度先へ |
戻るたびに、位置は少しずつ先へずれます。1つの星座は30度なので、3〜4回戻るうちに次の星座へ押し出されます。
約60年で一回りし、それを3〜4回くり返すので、約200年になるわけです。

円は、左を牡羊座として反時計回りに12星座を並べています。地の重なりも風の重なりも、それぞれ三角形の三つの角のあたりに集まっています。
生まれた日は、どの重なりのあと?
自分が生まれたとき、いちばん近い過去の重なりがどこだったかも、表から分かります。
| 生まれた期間の始まり | 終わり | その前の重なり | エレメント |
|---|---|---|---|
| 1901年11月29日 | 1921年9月10日 | 山羊座(1901年) | 地 |
| 1921年9月10日 | 1940年8月8日 | 乙女座(1921年) | 地 |
| 1940年8月8日 | 1961年2月19日 | 牡牛座(1940〜41年) | 地 |
| 1961年2月19日 | 1981年1月1日 | 山羊座(1961年) | 地 |
| 1981年1月1日 | 2000年5月29日 | 天秤座(1981年) | 風 |
| 2000年5月29日 | 2020年12月22日 | 牡牛座(2000年) | 地 |
| 2020年12月22日 | いまも続く | 水瓶座(2020年) | 風 |
※区切りの日は、重なった時刻の前と後で分かれます。
1981年から2000年に生まれた人は、地の時代の中でも、風の重なりのあとに生まれています。
ただし、これは時代の背景を知るための表です。個人の性格を読むときは、太陽や月などの星座を使います。
風の時代になると何が起こる?占星術での見方
占星術では、地の時代と風の時代を、次のように対比して語ることが多いです。
| よく語られる対比 | 地の時代 | 風の時代 |
|---|---|---|
| 大切にされやすいもの | 形のあるもの、持ち物、積み上げ | 言葉、考え、情報 |
| 人のつながり方 | 場所や組織を通して | 考えや関心を通して |
| 変わり方 | ゆっくり固めていく | 早く広がり、入れ替わる |
これは、エレメントの意味を時代に当てはめた読み方です。星が出来事を起こす、と考える必要はありません。
天庵の見立て|風の時代は「時代のBGM」
天庵は、風の時代を、部屋に流れるBGMのようなものと読んでいます。曲が変わると、人の話し方や歩く速さが少しずつ変わることがあります。
それでも、同じ曲を聞きながら、本を読む人も、踊る人もいます。曲に合わせるかどうかは、一人ひとりが決めてよいことです。
地の時代に育った手ざわりや積み上げも、BGMが変わったからといって消えません。いま流れている曲を知っておくと、まわりの変化を落ち着いて眺められます。
仕事やお金の判断は、時代の名前で決めない
風の時代だから転職する、風の時代だから物を手放す、と決める必要はありません。仕事やお金の判断は、あなたの暮らしの事情で決めてください。
占星術は、迷ったときに考えを整理する一つの道具として使うのがおすすめです。
風の時代を生きやすい星座は?
風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)が生きやすい、という説明をよく見かけます。言葉や情報を扱う時代と、風の性質が重なるという考え方です。
天庵は、生きやすさを星座だけで決めないほうがよいと考えています。理由は二つあります。
- 一人のホロスコープ(生まれた瞬間の星の配置図)には、10の天体があり、たいていは複数のエレメントがまざっている
- 時代のBGMにどう乗るかは、エレメントの多い少ないより、本人の使い方で変わる
太陽星座が地の人でも、月星座や水星星座が風の星座なら、言葉で人とつながる力を持っています。火や水の人は、風が運んだ考えに熱や気持ちを足す役回りとも読めます。
自分のエレメントの配分を知りたいときは、エレメントとはの数え方が参考になります。
2026年はどんな年?風の時代の6年目の空
2026年は、2020年の重なりから数えて6年目にあたります。次の重なり(2040年の天秤座)までの、ちょうど前半です。
空では、ゆっくり進む星が次々と星座を移ります。
| 日付(日本時間) | 星の動き |
|---|---|
| 2026年1月27日 | 海王星が牡羊座へ |
| 2026年2月14日 | 土星が牡羊座へ |
| 2026年4月26日 | 天王星が双子座へ(風の星座) |
| 2026年6月30日 | 木星が獅子座へ |
天王星が風の双子座に入るのも、2026年の特徴です。双子座は言葉と情報の星座なので、風の時代らしい配置の一つと読めます。入りと出の日時や7年の読み方は、天王星双子座とはにまとめました。
ただし、これは空の配置の話です。2026年の出来事を予言する表ではありません。
星座ごとの1年の流れは、2027年の運勢で紹介しています。天王星を迎えた双子座の2027年運勢、重なりの星座の水瓶座の2027年運勢も読めます。

風の時代のQ&A|始まり・終わり・次の時代
Q. 風の時代は2020年と2021年、どちらからですか?
A. 木星と土星が水瓶座で重なったのは、2020年12月22日です。「2021年から」は、年の区切りに丸めた言い方と考えられます。
Q. 地の時代に生まれた人は、風の時代に損をしますか?
A. 損をする、という考え方はとりません。地の時代に身につけた、積み上げる力や形にする力は、どの時代にも役立ちます。
Q. 風の時代のうちに、何かを始めないと間に合いませんか?
A. あわてて決めなくて大丈夫です。風の時代は2140年までは途切れず、区切り方によっては2219年ごろまで続きます。何かを始める時期は、暮らしの都合に合わせて選べます。
Q. 次の「水の時代」はいつですか?
A. 水の星座での重なりが続き始めるのは2219年です。その前の2159年に、一度だけ蠍座で重なります。
Q. 自分のホロスコープで、風の時代とのかかわりを見られますか?
A. 2020年の重なりの位置(水瓶座0度29分)が、自分の図のどこにあるかで読む方法があります。トランジットの考え方です。出生時刻が分かると、どのハウスに当たるかまで見られます。
まとめ|風の時代は、約20年ごとの重なりがつくる長い流れ
- 風の時代とは、木星と土星の重なりが、風の星座で続く時期のこと
- 始まりは2020年12月22日、水瓶座0度29分での重なり
- 2024年11月20日は冥王星の水瓶座入りで、風の時代とは別の話
- 2140年まで7回続けて風。2159年に一度だけ水、2219年から水が続く
- 重なる場所は三角形を描き、少しずつずれるので、約200年同じエレメントにとどまる
風の時代は、一人ひとりの運命を決める言葉ではありません。いま流れている時代のBGMを知り、自分の歩き方を選ぶための手がかりです。
星の流れを知ったうえで、次の一歩を選ぶのはあなたです。木星と土星そのものの読み方は、木星星座とはと土星星座とはで紹介しています。
出典・参考
- 国立天文台「木星と土星が接近(2020年12月)」(2020年12月22日3時ごろに最も近づいた)
- 国立天文台 暦計算室「惑星の地心座標」(2020年12月22日の木星と土星の視黄経の照合)
- NASA JPL「Horizons System」(1603〜2239年の重なりの日付と位置の照合)
- NASA「Planetary Fact Sheet」(木星4,331日・土星10,747日の公転周期)
- 日本天文学会 天文学辞典「合」(二つの天体の黄経がそろう状態)
- 天庵による計算(日本時間、PyEphem を使用。重なりは二つの星の見かけの黄経がそろう時刻)


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