守護星とは、12星座それぞれを受け持つと考えられている天体のことです。支配星やルーラーとも呼ばれ、どれも同じものを指します。
牡牛座と天秤座を例にとると、二つの星座はそろって金星に受け持たれています。星座の性格は、この受け持ちの星の働きを手がかりに読まれてきました。
まず押さえたいのは、守護星の一覧が古典と近代の2通りあることです。違うのは蠍座・水瓶座・魚座の3つだけです。
この記事では、意味と一覧、性格との関係、相性での読み方を順に整理します。天庵式相性指数で守護星をどう点数にしているかも、実際の点数で紹介します。聞き慣れない言葉が出てきたら、星座・占星術の用語集の一覧を開いてください。
守護星とは?星座を「受け持つ」天体
占星術では、太陽・月・惑星をまとめて「天体」と呼びます。12星座には、それぞれ縁の深い天体が一つずつ割り当てられています。これが守護星です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 意味 | その星座を受け持つと考えられている天体 |
| 別の呼び方 | 支配星、ルーラー、守護惑星 |
| 一覧の種類 | 古典(7天体)と近代(10天体)の2通り |
| 違いが出る星座 | 蠍座・水瓶座・魚座 |
| 主な使い道 | 星座の性格を読む、相性の共通点を探す |
星座が「舞台」なら、守護星はその舞台の「主役」にたとえられます。牡羊座の舞台では、火星が中心になって物語を動かす、という見方です。
守護星と支配星は同じもの
呼び方が違うだけで、指すものは同じです。日本語の解説では「守護星」が多く、英語のrulerを訳した「支配星」もよく使われます。天庵の12星座ガイドでは「支配星」と書いています。
古典の配置には、きれいな理屈がある
古典の配置は、太陽と月から始まります。夏の明るさを担う二つの光が、獅子座と蟹座を受け持ちました。
そこから左右に一つずつ、太陽に近い天体の順に並べていきます。水星、金星、火星、木星、土星の順です。そのため水星から土星までの5天体は、2つずつ星座を受け持ちます。
太陽と月が1星座ずつ、残りの5天体が2星座ずつで、合計12星座になります。このあと出てくる「同じ守護星を分け合う星座」は、この並びから生まれています。

12星座の守護星一覧|古典と近代の2つの答え
古典と近代の守護星を、一つの表にまとめました。自分の星座の行を見てください。
| 星座 | 古典の守護星 | 近代の守護星 |
|---|---|---|
| 牡羊座 | 火星 | 火星 |
| 牡牛座 | 金星 | 金星 |
| 双子座 | 水星 | 水星 |
| 蟹座 | 月 | 月 |
| 獅子座 | 太陽 | 太陽 |
| 乙女座 | 水星 | 水星 |
| 天秤座 | 金星 | 金星 |
| 蠍座 | 火星 | 冥王星 |
| 射手座 | 木星 | 木星 |
| 山羊座 | 土星 | 土星 |
| 水瓶座 | 土星 | 天王星 |
| 魚座 | 木星 | 海王星 |
9つの星座は、古典でも近代でも同じ天体です。答えが分かれるのは、蠍座・水瓶座・魚座の3つだけです。
天王星・海王星・冥王星が加わった経緯
古典の7天体は、望遠鏡がなくても見える星でした。その後、天王星が1781年、海王星が1846年、冥王星が1930年に見つかりました。
新しく見つかった天体は、水瓶座・魚座・蠍座に割り当てられるようになりました。これが近代の配置です。冥王星は2006年に「準惑星」へ分類が変わりましたが、占星術では今も守護星として使われることが多いです。3つの星が生まれた日にいた星座は、冥王星星座・天王星星座・海王星星座とはで調べられます。
どちらが正しい?という問いへの答え
古典と近代のうち、一方だけが正解というわけではありません。古典の配置を重んじる流派もあれば、近代の配置を基本にする解説もあります。
近代の配置を使う人のあいだでも、古典の星を「副支配星」として残す読み方があります。たとえば蠍座なら、冥王星を主に、火星を副として両方を見るやり方です。
ほかにも、地球を牡牛座に当てる説や、小惑星を乙女座などに当てる説があります。ただ、広く使われている形とは言えないため、この記事の表には入れていません。
守護星から見た星座の性格
守護星の働きは、受け持つ星座の性格を読むときの手がかりになります。ここでは天体ごとに、どんな働きが星座に表れやすいかを並べます。どれも「そう読まれることが多い」という傾向です。
| 守護星 | 表すと読まれるもの | 受け持つ星座 | 星座での表れ方の例 |
|---|---|---|---|
| 太陽 | 自分らしさ、生きる目的 | 獅子座 | 自分の真ん中にあるものを表に出したがる |
| 月 | 気分、安心できる場所 | 蟹座 | 身近な人の安心を先に整えようとする |
| 水星 | 考え、言葉、情報 | 双子座・乙女座 | 集めて広げる双子座、選んで整える乙女座 |
| 金星 | 好み、心地よさ、愛し方 | 牡牛座・天秤座 | 五感で味わう牡牛座、人との間で整える天秤座 |
| 火星 | 動く力、闘志 | 牡羊座・蠍座 | 外へすぐ向かう牡羊座、内に深く溜める蠍座 |
| 木星 | 広がり、寛大さ | 射手座・魚座 | 遠くへ探しに行く射手座、境目なく包む魚座 |
| 土星 | 時間、責任、枠組み | 山羊座・水瓶座 | 形を積み上げる山羊座、仕組みを組み替える水瓶座 |
| 天王星 | 改革、ひらめき | 水瓶座(近代) | 当たり前を疑い、新しい形を試す |
| 海王星 | 夢、想像、境界のなさ | 魚座(近代) | 目に見えないものを感じ取る |
| 冥王星 | 極限、再生 | 蠍座(近代) | 物事の奥にあるものを見きわめようとする |
同じ守護星でも、表れ方は星座ごとに違う
表で気づくとおり、水星から土星までの5天体は2つの星座を受け持っています。同じ天体でも、星座が変わると出方は変わります。生まれたときの木星や土星の星座は、木星星座とはやサターンリターンとはの早見表で調べられます。土星がいた星座ごとの読み方は、土星星座とはで12タイプに分けています。
違いを生むのは、星座ごとのエレメント(火・地・風・水の4区分)と、動き方のリズムです。動き方の3区分は活動宮・不動宮・柔軟宮とはで別に解説しています。
金星を例にとると、牡牛座は地のエレメントです。心地よさを、手ざわりや味のように体で確かめます。天秤座は風のエレメントで、心地よさを人と人の釣り合いに求めます。同じ星を持つことは、似ている理由にも、違いが目立つ理由にもなります。
性格を守護星だけで決めつけない
守護星は性格を読む材料の一つで、それだけで人柄が決まるわけではありません。同じ星座の人でも、月や金星がどこにあるかで印象はかなり変わります。
自分の星座の守護星が、生まれた日にどの星座にいたかを調べると、読みが一段深まります。金星なら金星星座とは、火星なら火星星座とは、水星なら水星星座とはで見方を紹介しています。太陽と月は太陽星座と月星座の記事が入口です。
天庵式相性指数で守護星が効いている3つの場面
ここからは天庵ならではの話です。天庵式相性指数の簡易版は、12星座の組み合わせに5軸で点をつけます。その中で、守護星は3つの場面で使われています。
天庵式で使うのは、古典の守護星です。7つの天体で12星座を受け持つ配置なので、2つの星座が同じ星を分け合う組ができます。それを星座どうしの共通点として数えています。

使い方1:150度の組で、守護星が同じなら加点
150度は、星座を円に並べて5つ離れた組です。エレメントも動き方も違い、噛み合いにくい角度とされます。この角度の組は、太陽星座の調和が12点のところから出発します。
この角度で守護星が同じなのは、牡羊座と蠍座(火星)、牡牛座と天秤座(金星)の2組だけです。共通の星が橋渡しをすると読み、3つの軸に加点しています。
| 軸 | 加点 | 読み方 |
|---|---|---|
| 太陽星座の調和 | +2 | 噛み合いにくい角度を、同じ星がつなぐ |
| 月星座の共鳴 | +1 | 気持ちを動かす原動力が似ている |
| 金星-火星の引力 | +1 | 同じ星を原動力にする者どうしの磁力 |
実際の点数で比べてみます。150度の組は12組あり、点数は67〜74点です。
| 150度の組 | 守護星 | 合計 | 太陽星座の調和 |
|---|---|---|---|
| 牡羊座×蠍座 | どちらも火星 | 74点 | 14点 |
| 牡牛座×天秤座 | どちらも金星 | 73点 | 14点 |
| 蟹座×射手座 | 月と木星 | 73点 | 12点 |
| 双子座×山羊座 | 水星と土星 | 68点 | 12点 |
| 乙女座×水瓶座 | 水星と土星 | 67点 | 12点 |
太陽星座の調和が14点になる150度の組は、守護星が同じ2組だけです。牡牛座×天秤座は、同じ地と風の150度の組より5〜6点高い73点になりました。
使い方2:水星・土星の星座どうしは、気持ちの軸が1点下がる
双子座・乙女座の守護星は水星、山羊座・水瓶座の守護星は古典では土星です。この4つは、天庵式の採点で一つのグループ(水星・土星の星座)として扱います。
水星は考えること、土星は慎重に枠を守ることを受け持つ星です。この4星座どうしが組むと、気持ちを頭で整えてから出す者どうしになります。気持ちの確かめ合いが後回しになりやすいため、月星座の共鳴を1点下げています。
同じ風の120度でも、双子座×水瓶座だけが16点です。同じ星座どうしでも同じで、双子座・乙女座・山羊座・水瓶座の同士は月が16点です。牡牛座同士や天秤座同士の17点より1点低くなります。
使い方3:金星と火星の星座が組むと、引力が1点上がる
金星は受け入れる力、火星は求める力を表す星です。天庵式では、火星が守護星の牡羊座・蠍座と、金星の星座が組むと引力の軸を1点上げています。
金星の星座には、金星が守護星の牡牛座・天秤座に加えて、魚座も入れています。魚座は、金星がいちばん力を出せる星座(高揚という)とされるためです。
| 組(同じ角度・同じエレメントの組と比べる) | 金星-火星の引力 |
|---|---|
| 牡羊座×天秤座(火星と金星・180度) | 18点 |
| 獅子座×水瓶座(太陽と土星・180度) | 17点 |
| 牡牛座×蠍座(金星と火星・180度) | 18点 |
| 蟹座×山羊座(月と土星・180度) | 17点 |
守護星が同じなら、いつも高いわけではない
古典で守護星が同じ星座の組は、5組あります。点数を並べると、守護星が同じでも高い点になるとは限らないことが分かります。
150度の2組は、橋渡しの加点で上がっています。一方、双子座×乙女座と山羊座×水瓶座は、水星・土星の星座どうしとして月の軸が1点下がっています。
射手座×魚座の会話の点は、11点にとどまります。水星は、受け持つ双子座・乙女座の反対側にある射手座と魚座では、力を出しにくいと読まれます。二人とも水星の苦手な星座どうしなので、天庵式では会話を1点下げています。
守護星の「強い・弱い」が正反対の組も
同じ考え方で、水星の得意な星座と苦手な星座が向かい合う組もあります。乙女座×魚座と双子座×射手座です。
言葉の正確さを求める側と、雰囲気で伝える側の組み合わせになります。天庵式では会話の軸を1点下げ、乙女座×魚座は13点、双子座×射手座は14点です。
天庵式相性指数は、西洋占星術の要素を独自に数値化した指標です。実際の人間関係や相性を断定するものではありません。
相性での守護星の読み方
点数の仕組みが分かったところで、日々の付き合いでの読み方に移ります。守護星が同じ二人は、大事にしているものの「種類」が似ています。差が出るのは、それを外へ見せる形のほうです。
守護星が同じ5組の見どころ
| 組 | 共通点 | すれ違いやすいところ |
|---|---|---|
| 牡羊座×蠍座(火星) | どちらも本気になると引かない | すぐ出す熱と、内で燃やす熱の速さ |
| 牡牛座×天秤座(金星) | 心地よさを大事にする | 自分の感覚か、二人の釣り合いか |
| 双子座×乙女座(水星) | 話や情報で通じ合う | 広げたい人と、絞りたい人 |
| 射手座×魚座(木星) | 大らかで、細かく責めない | 言葉でまっすぐ言うか、察してほしいか |
| 山羊座×水瓶座(土星) | 約束や筋道を重んじる | 今ある形を守るか、作り直すか |
守護星が同じ二人の付き合い方
同じ星を持つ二人は、相手の大事なものを想像しやすい組です。その強みを生かすには、「表し方の違い」を先に言葉にしておくと楽になります。
たとえば牡牛座と天秤座なら、出かける店を決める場面が分かりやすい例です。牡牛座は座り心地や味で選び、天秤座は二人とも楽しめるかで選びます。どちらも「心地よさ」を考えていると分かれば、譲り合いの話がしやすくなります。
守護星が違っても、つながりは見つかる
守護星が違う組でも、星どうしの関係から共通点を探せます。先に紹介した金星の星座と火星の星座の組は、その一例です。
より細かく読むなら、相手の星座の守護星が、自分の出生図でどの星座にあるかを見る方法もあります。二人の出生図を重ねて読む方法はシナストリーとはで解説しています。
守護星が同じ組にかぎらず、気になる二人の点数は12星座の相性一覧で確かめてみてください。
よくある質問
Q. 守護星と支配星、ルーラーに違いはありますか?
A. 指しているものは同じです。三つとも、星座を受け持つ天体を指す言葉です。解説によって呼び方が違うだけです。アセンダントの星座の支配星を指す「チャートルーラー」は別の言葉で、チャートルーラーとはで説明しています。
Q. 蠍座の守護星は冥王星と火星のどちらですか?
A. 近代の配置では冥王星、古典の配置では火星です。性格を読むときは両方を見る占星術家も多いです。天庵式相性指数の点数は、古典の火星で計算しています。冥王星が蠍座にあった1983〜1995年ごろの話は、冥王星蠍座とはで読めます。
Q. 冥王星は惑星ではなくなったのに、守護星なのですか?
A. 2006年に、天文学では冥王星を準惑星に分類し直しました。占星術はその後も冥王星を使い続けることが多く、蠍座の近代の守護星として扱われています。いま冥王星がいる水瓶座の時期の読み方は、冥王星水瓶座とはにまとめています。
Q. 自分の守護星を知るには、何を見ればいいですか?
A. まずは太陽星座、つまり誕生日の星座の守護星を一覧で見てください。出生時刻が分かる場合は、アセンダントの星座の守護星を重く見る読み方もあります。
Q. 守護星が同じ二人なら、相性は良いと言えますか?
A. 共通点の一つにはなりますが、それだけで相性は決まりません。天庵式でも、守護星が同じ5組は67点から74点まで分かれています。角度やエレメントと合わせて読むのがおすすめです。
まとめ|守護星は、星座を動かす「主役の天体」
守護星とは、12星座それぞれを受け持つと考えられている天体です。支配星やルーラーとも呼ばれます。
一覧には古典と近代の2通りがあり、違うのは蠍座・水瓶座・魚座の3つです。どちらかが誤りではなく、読み方の流派の違いと考えてください。
天庵式相性指数では古典の守護星を使い、150度の組の橋渡しなどに点数として生かしています。ただ、守護星が同じでも、点数が自動的に高くなるわけではありません。
守護星が教えてくれるのは、その人の芯にありそうな働きの手がかりです。人柄の全部や、関係の先々までを決めるものではありません。自分の星座を受け持つ星から、星の読み方を少しずつ広げてみてください。どの読みを暮らしに取り入れるかは、あなたが選んでかまいません。
12星座それぞれの性格は、星座一覧から各星座のガイドへ進めます。
出典
- 日本語版ウィキペディア「守護惑星」(呼び方、古典と近代の対応、副支配星、地球や小惑星の説)
- Wikipedia「Domicile (astrology)」(太陽と月から天体を並べる古典の配置の理屈)


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