13星座とは、太陽の通り道にかかる星座を、へびつかい座まで含めて13個で数える考え方です。「自分の星座が変わるの?」と気になって調べた方も多いと思います。
答えから言うと、占いの12星座と13星座は、どちらかが間違っているわけではありません。測っている物差しが違うのです。
占いの12星座は、1年の季節を12等分した「区切り」です。13星座は、夜空を区画に分けた「星座」のほうを数えています。物差しが違うので、同じ誕生日でも名前が変わることがあります。
この記事では、その違いを順に説明します。後半には、2026年に太陽が実際にどの星座を通るかを、天庵が計算した日付の表を載せました。
なお、この記事では見分けやすいように書き分けます。占いの星座は「射手座」のように漢字で、天文の星座は「いて座」のようにひらがなで表します。
13星座とは|12星座との違いは「物差し」の違い
まず、2つの数え方を表で並べます。違いは「何を基準に区切るか」です。
| 占いの12星座 | 天文の星座(13星座の元) | |
|---|---|---|
| 正式な呼び方 | 黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう) | 星座(国際天文学連合の88星座) |
| 区切りの基準 | 春分の点から、太陽の通り道を30度ずつ | 夜空を区画に分けた境界線 |
| 区切りの大きさ | 12個すべて同じ | 星座ごとにばらばら |
| 太陽の通り道にある数 | 12 | 13(へびつかい座を含む) |
| 季節との関係 | 春分・夏至などと一緒で、毎年ほぼ同じ日 | 星の並びに合わせるので、長い年月で季節からずれる |
占いの12星座は、季節を測るための目盛りに近いものです。春分の日に牡羊座が始まり、夏至の日に蟹座が始まります。
占いの12星座の正式な呼び方と、白羊宮から双魚宮までの名前は黄道十二宮とはで一覧にしています。
一方の天文の星座は、空を土地のように区画に分けたものです。太陽の通り道をたどると、その区画を13個またいでいきます。
13星座の考え方は、この天文の星座の並びに目を向けたものです。占いとして使う場合も、へびつかい座を加えて13で数えます。日付の区切り方は、本やサイトによって少しずつ違います。
天庵では、どの記事も占いの12星座を物差しにしています。星座ごとの性格・相性の記事は、12星座の一覧にまとめています。
へびつかい座が星占いの12星座に入らない理由
へびつかい座が12星座に入らないのは、12星座が「星座の数」で決まったものではないからです。ここを3つに分けて見ていきます。
占いの12星座は、季節を測る等分の目盛り
地球から見ると、太陽は星々の手前を、1年でぐるりと一回りしていきます。この見かけの通り道を「黄道(こうどう)」と呼びます。
占いの12星座は、黄道を春分の点から30度ずつ、12に等しく分けたものです。国立天文台の暦の解説にも、同じ区切り方がのっています。
つまり、12という数は、空を等しく分ける目盛りの数です。星座がいくつ黄道にかかっているかとは、別に決まっています。
天文の星座は、国際天文学連合が決めた88の区画
天文学の星座は、国際天文学連合(世界の天文学者の団体)が決めた88個です。1922年に名前と数が決まり、境界線は1928年に承認されました。12星座それぞれの名前の由来になった物語は、12星座の神話一覧で紹介しています。占いの12星座のうち、日本で生まれる人が少ない星座は珍しい星座はどれ?で数えています。
境界線を考えたのは、ベルギーの天文学者ドラポルトです。1930年に本として発表されました。それ以来、星座は「星の並び」ではなく「空の区画」として扱われています。
境界線は、空の経度と緯度にあたる線に沿って、まっすぐ引かれています。区画の大きさは星座ごとに大きく違います。
太陽の通り道は、へびつかい座の区画もまたいでいる
黄道をこの88の区画に重ねると、13の星座を通ります。12星座と同じ名前の12個に、へびつかい座が加わります。
国立天文台の星座一覧では、昔から知られる黄道の12星座に印が付いています。へびつかい座には、この印がありません。
国立天文台の渡部潤一さんがコラムで、この点にふれています。1928年に境界が決まったとき、へびつかい座の一部が黄道をまたいだそうです。境界は天文学の都合で決められ、占いへの影響は考えに入っていなかった、と書かれています。
占いの12星座は、それよりずっと前から使われてきた目盛りです。そのため、へびつかい座が加わることはありませんでした。

日付がずれるのはなぜ?歳差で「区切り」と「星座」が離れた
占いの12星座と天文の星座は、名前が同じでも場所が一致していません。理由は「歳差(さいさ)」と呼ばれる地球の動きです。
地球の軸がゆっくり首を振り、春分の点が動く
地球の自転の軸は、こまの首振りのように、とてもゆっくり向きを変えています。これが歳差です。
その結果、春分の点は星々に対して少しずつ動きます。国立天文台の解説では、約72年で1度、約2150年で30度ずれるとされています。
占いの星座は1つが30度なので、約2150年で星座ひとつ分ずれる計算です。黄道十二宮ができたころ、春分の点はおひつじ座にありました。今はうお座のあたりにあります。
2026年は「ちょうど1つ分」に近いずれ
2026年の計算では、このずれがよく分かる例がありました。太陽が占いの水瓶座に入ったのは、1月20日10時45分です。
その23分後、1月20日11時8分に、太陽は天文のやぎ座の区画に入りました。占いの星座と、空の星座が、ほぼ1つ分ずれているのです。
ただし、星座の区画は大きさがばらばらです。そのため、どの時期もきれいに1つ分ずれるわけではありません。
2026年、太陽が実際に通る星座の日付(天庵の計算)
ここからは、天庵が計算した2026年の日付です。太陽が天文の星座の区画に入った日時を、日本時間で求めました。
右の列には、同じ時期の占いの星座を並べています。比べると、ずれ方が一目で分かります。
| 天文の星座 | 太陽がいる期間(2026年・日本時間) | 日数 | 同じ時期の占いの星座 |
|---|---|---|---|
| いて座 | 前年12/18〜1/20 11:08 | 32.8日 | 射手座の終わり〜山羊座 |
| やぎ座 | 1/20 11:08〜2/16 21:44 | 27.4日 | 水瓶座 |
| みずがめ座 | 2/16 21:44〜3/12 23:19 | 24.1日 | 水瓶座の終わり〜魚座 |
| うお座 | 3/12 23:19〜4/19 11:18 | 37.5日 | 魚座の終わり〜牡羊座 |
| おひつじ座 | 4/19 11:18〜5/14 22:46 | 25.5日 | 牡羊座の終わり〜牡牛座 |
| おうし座 | 5/14 22:46〜6/22 6:08 | 38.3日 | 牡牛座の終わり〜双子座〜蟹座の初め |
| ふたご座 | 6/22 6:08〜7/21 10:54 | 29.2日 | 蟹座 |
| かに座 | 7/21 10:54〜8/11 9:59 | 21.0日 | 蟹座の終わり〜獅子座 |
| しし座 | 8/11 9:59〜9/17 11:05 | 37.0日 | 獅子座の後半〜乙女座 |
| おとめ座 | 9/17 11:05〜10/31 23:29 | 44.5日 | 乙女座の終わり〜天秤座〜蠍座 |
| てんびん座 | 10/31 23:29〜11/24 2:29 | 23.1日 | 蠍座の後半〜射手座 |
| さそり座 | 11/24 2:29〜11/30 14:29 | 6.5日 | 射手座 |
| へびつかい座 | 11/30 14:29〜12/18 21:56 | 18.3日 | 射手座 |
| いて座 | 12/18 21:56〜翌年1/20 17:15 | 32.8日 | 射手座の終わり〜山羊座 |
日数は、区画に入ってから出るまでの長さです。小数第1位まで四捨五入しました。1行目のいて座は、2025年12月18日15時50分の入りから数えています。

いちばん長いのはおとめ座の44.5日、短いのはさそり座の6.5日
表の日数を見ると、星座ごとの長さが大きく違います。おとめ座は44.5日、さそり座は6.5日でした。
さそり座は、太陽の通り道にかかる部分が短い星座です。その先の18.3日を、へびつかい座の区画が受け持っています。
占いの星座は、どれもほぼ30日前後です。区画の大きさがそろっていないことが、13星座の日付の大きな特徴です。
へびつかい座は11月30日〜12月18日。そのころ占いの星座は射手座
2026年に太陽がへびつかい座にいるのは、11月30日14時29分から12月18日21時56分までです。
この期間は、まるごと占いの射手座の中に入っています。射手座は11月22日16時23分から12月22日5時50分までです。
たとえば12月5日生まれの方は、天文の星座ではへびつかい座、占いの星座では射手座です。どちらも計算としては正しく、物差しが違うだけです。
年によって1日ほど前後する|1970〜2026年の入りの日
天文の星座に入る日も、年によって少し前後します。1970〜2026年の57年分を計算し、入りの日がどの範囲にあったかをまとめました。
| 天文の星座 | 太陽が入った日(1970〜2026年・日本時間) |
|---|---|
| やぎ座 | 1/19・1/20 |
| みずがめ座 | 2/16・2/17 |
| うお座 | 3/12・3/13 |
| おひつじ座 | 4/18・4/19 |
| おうし座 | 5/14・5/15 |
| ふたご座 | 6/21・6/22 |
| かに座 | 7/20・7/21 |
| しし座 | 8/10・8/11 |
| おとめ座 | 9/16・9/17 |
| てんびん座 | 10/31・11/1 |
| さそり座 | 11/23・11/24 |
| へびつかい座 | 11/29・11/30 |
| いて座 | 12/18・12/19 |
どの星座も、入りの日は2日のどちらかでした。うるう年の調整で、数年ごとに行ったり来たりしています。
歳差の影響は、この57年でも少しずつ出ています。区画の入り口の位置は、1年に約0.014度ずつ動いていました。これは約72年で1度のペースで、国立天文台の説明と合います。
この表の計算方法と、照らし合わせた資料
計算には、天庵が星の位置を出すときに使う道具(PyEphem)を使いました。太陽の位置を求め、どの星座の区画にあるかを1秒単位で探しています。
区画の判定には、国際天文学連合の境界を数値にしたデータを使っています。境界線は、1875年はじめの空の目盛りで引かれています。そのため、太陽の位置を1875年の目盛りに直して比べました。
境界の数値は、フランスの天文データセンター(CDS)が公開している表と照らしました。たとえば、太陽がへびつかい座に入る線は、1875年の目盛りで16時16分の経線です。計算の結果も、ちょうどこの線の上でした。
占いの星座の切り替わりは、誕生日の星座早見表と同じ計算です。2026年の6つの区切りを、国立天文台の暦要項と照らし、分まで一致しました。
なお、境界線が太陽の通り道と浅い角度で交わる所では、計算のしかたで時刻が数時間から半日ほど動きます。資料によって、うお座の入りなどが1日違うことがあるのはこのためです。
「自分の星座が変わる?」と思った人へ|天庵の読み方
13星座の話を聞いて、不安になった方もいるかもしれません。ここでは、天庵がどう考えているかをお伝えします。
占いの星座は、今までどおり変わりません
占いの星座は、季節の区切りで決まります。春分や夏至の日付が変わらないかぎり、誕生日の星座も変わりません。
13星座の考え方で出てくる名前は、別の物差しで測った結果です。インドの占星術など、ほかの物差しとの違いは西洋占星術とはで整理しています。占いの星座が「間違っていた」という意味ではありません。
インドの占星術で別の星座と言われた場合も、起点が違うだけです。誕生日ごとのインド式の星座はインド占星術と西洋占星術の違いで引けます。
ご自分の占いの星座を確かめたいときは、誕生日の星座早見表が便利です。境目の日に生まれた方の調べ方も載せています。
天庵が12星座で読む理由
天庵の記事は、性格・相性・運勢のすべてを12星座の物差しで書いています。月や金星の星座も、同じ30度の区切りで計算しています。
物差しを1つにそろえておくと、記事どうしを比べて読めます。太陽の星座と月の星座を並べて読むときも、ずれが出ません。
それが天庵の選んだ読み方で、13星座の読み方を否定するものではありません。占いには、目的に合わせた物差しがいくつもあります。
太陽の星座で何が分かるのかは、太陽星座とはの記事が入口になります。ほかの天体も合わせた全体の図は、ホロスコープとはをご覧ください。
13星座占いで読むときは、物差しを混ぜない
13星座占いを楽しむときは、その占いの説明の中で読むのがおすすめです。日付の区切りや星座ごとの意味は、出典によって違うことがあります。
反対に、12星座の相性表に13星座の名前を当てはめると、話がかみ合いません。天庵式相性指数も、12星座どうしの組み合わせで作っています。天庵式相性指数は、西洋占星術の要素を独自に数値化した指標です。実際の人間関係や相性を断定するものではありません。
どちらの物差しで読むかを決めたら、その中で読み進めてください。最後にどう受け取るかは、読む方ご自身が決めることです。

13星座・へびつかい座のQ&A
へびつかい座生まれの性格は、天庵で読めますか?
天庵の記事は12星座で書いているため、へびつかい座の性格の記事はありません。占いの星座で読む場合、11月30日〜12月18日ごろ生まれの方は射手座です。
射手座の読み方は、射手座の性格にまとめています。
13星座と12星座、どちらが当たるのですか?
天庵は、どちらが当たるかを比べることはしません。測っている物差しが違うので、同じ土俵で比べられないからです。
ご自分にしっくりくる読み方を選んで大丈夫です。どちらの読み方でも、最終的な判断はご自身でなさってください。
へびつかい座のマークはありますか?
文字としての記号はあります。使い方や文字の情報は、星座のマーク一覧のQ&Aにまとめました。
2027年も、へびつかい座の日付は同じですか?
ほとんど同じです。2027年は11月30日20時35分から12月19日4時10分と計算しました。前の年より6時間ほど遅くなります。
天文の星座の日付は、毎年書き足しますか?
はい。2027年以降の日付も、年が改まるたびに計算して表に加えます。
まとめ|13星座と12星座は、物差しが違う
- 13星座とは、太陽の通り道にかかる天文の星座を、へびつかい座まで数える考え方です
- 占いの12星座は、季節を30度ずつ区切った目盛りで、星座の区画とは別に決まっています
- 歳差のため、占いの星座と天文の星座は、ほぼ1つ分ずれています
- 2026年に太陽がへびつかい座にいるのは11月30日〜12月18日で、占いの星座は射手座です
- どちらが正しいかではなく、物差しが違うだけ。天庵は12星座でそろえて読んでいます
ご自分の星座の性格や相性を読むなら、12星座の一覧が入口です。星座の言葉で迷ったときは、用語集もご活用ください。
出典(2026年10月13日に閲覧)


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