12星座の神話は、星の並びに古い物語を重ねて語り継いできたものです。牡羊座の金色の牡羊から、魚座の2匹の魚まで、12の星座それぞれに由来の話があります。
この記事では、まず12星座の神話を一覧にし、続いて1つずつ短い物語で紹介します。神話は語り手や時代によって筋が違うため、知られた説を中心に、ほかの説も添えました。
後半では、「誕生日に自分の星座が夜空に見えない理由」を説明します。あわせて、星座ごとに夜空で見やすい月を、国立天文台の資料と天庵の計算で確かめました。
小さなお子さんと一緒に読めるよう、物語はやさしい言葉でまとめています。
12星座の神話一覧|星座の姿と、もとになった物語
最初に、12星座の姿と、よく語られる物語を表にまとめます。右の列は、夜8時ごろに南の空に来る時期です。
| 星座 | 星座の姿 | よく語られる物語 | 夜8時に南の空に来る時期 |
|---|---|---|---|
| 牡羊座 | 金色の毛の牡羊 | 兄妹を背に乗せて空を飛んだ牡羊 | 12月下旬 |
| 牡牛座 | 白い牡牛 | 王女を背に乗せて海を渡った神の化身 | 1月下旬 |
| 双子座 | 仲のよい兄弟 | 離れることを望まなかったカストルとポルックス | 3月上旬 |
| 蟹座 | 小さな蟹 | 英雄ヘラクレスに立ち向かった蟹 | 3月下旬 |
| 獅子座 | 獅子 | ヘラクレスの最初の試練、ネメアの獅子 | 4月下旬 |
| 乙女座 | 麦の穂を持つ女神 | 実りの女神や、正義の女神アストライア | 6月上旬 |
| 天秤座 | はかり | 正義の女神が善と悪を量るはかり | 7月上旬 |
| 蠍座 | サソリ | 狩人オリオンの前に現れたサソリ | 7月下旬 |
| 射手座 | 弓を引く半人半馬 | 賢者ケイローン(別の説では、パンの子クロトス) | 9月上旬 |
| 山羊座 | 上半身が山羊、下半身が魚 | 怪物から逃げて川に飛び込んだ牧神パン | 9月下旬 |
| 水瓶座 | 水がめを持つ少年 | 神々の宴で酒を注ぐ役を任されたガニュメデス | 10月下旬 |
| 魚座 | ひもで結ばれた2匹の魚 | 魚の姿になって難を逃れた女神と息子 | 11月下旬 |
右の列の値は、国立天文台の星座名・星座略符一覧から引きました。東京の夜8時を基準にした、見ごろの目安です。
誕生日の月と比べると、どの星座もおよそ3か月早いことに気づくと思います。この理由は、後半の章でくわしく説明します。
12星座の物語はどこから来た?|星の並びに後から重ねられた神話
12星座の多くは、古代メソポタミアで形が見いだされたと考えられています。紀元前1000年ごろの粘土板には、すでに牡牛や獅子の星座が記されています。
その星座に、のちの古代ギリシャで神話の登場者が重ねられました。ギリシャやローマの書き手が、それぞれの土地の話を集めて書き残しています。
英語の星座名は、牡羊・牡牛のような星座の姿をラテン語で表した名前です。読み方と意味は12星座の英語一覧で紹介しています。
そのため、同じ星座でも物語が1つに決まっていないことがよくあります。この記事では、主に次の資料で確かめた範囲だけを紹介します。
- 国立天文台の星座名の一覧(星座ごとの見やすい時期)
- 英語版ウィキペディアの各星座の項目(「Mythology」などの節。出典は記事の最後に一覧)
- 小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』の「黄道十二星座」(コトバンク)
物語と占いの性格は「イメージの入口」として読む
占いで語られる星座の性格は、神話から直接生まれたものではありません。主に、星座が受け持つエレメントや守護星から読まれています。
ただ、物語の一場面が、星座のイメージと重ねて語られることはよくあります。この記事でも、各星座の最後に「重ねて語られるイメージ」を1つだけ添えました。
性格の決めつけではなく、物語を楽しむ入口として読んでください。占いでの読み方は、守護星の記事やエレメントの記事にまとめています。
12星座の神話を1つずつ|牡羊座から魚座まで

ここからは、牡羊座から順に物語を紹介します。どの星座も、話の細かいところは伝わり方によって異なります。
牡羊座|兄妹を乗せて空を駆けた、金色の毛の牡羊
ある国に、プリクソスという王子と、妹のヘレがいました。2人が国を追われそうになったとき、母の願いで金色の毛の牡羊が遣わされたと伝えられます。
牡羊は兄妹を背に乗せ、海の上の空を飛んでいきました。ところが途中で、妹のヘレは海へ落ちてしまいます。その海峡は、のちに「ヘレの海」を意味するヘレスポントスと呼ばれました。
兄は遠いコルキスの国へ無事にたどり着きます。牡羊の金色の毛皮は、のちに英雄たちが船で探しに行く宝として語られました。
- 夜空で:12月下旬の夜8時ごろ、南の高い空に来ます。目印はオレンジ色がかった2等星のハマルです
- 重ねて語られるイメージ:迷わず空へ飛び立つ姿が、牡羊座の「先に動く」印象と結びつけられます
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、牡羊座の性格ガイドで紹介しています。
牡牛座|王女を背に乗せて海を渡った、白い牡牛
神々の王ゼウスが、白く美しい牡牛に姿を変えた話がよく知られています。浜辺で遊んでいた王女エウロペは、おだやかな牡牛の背に乗りました。
牡牛はそのまま海へ入り、遠いクレタ島まで泳いで渡ったと伝えられます。星図で牡牛が前の半分だけ描かれるのは、体の後ろが海に隠れているからとも説明されます。
別の話では、ゼウスが牛の姿に変えた乙女イオとする説もあります。メソポタミアでは、この星の並びを「天の牡牛」と呼んでいました。
- 夜空で:1月下旬の夜8時ごろが見ごろです。赤い1等星アルデバランと、星の集まり「すばる」が目印です
- 重ねて語られるイメージ:あわてず静かに海を進む姿が、牡牛座の落ち着きと重ねられます
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、牡牛座の性格ガイドで紹介しています。
双子座|いつも一緒にいたかった兄弟、カストルとポルックス
双子の母は、スパルタの王妃レダです。弟のポルックスは神ゼウスの子で、死なない体を持っていました。兄のカストルは人間の王の子とされます。
2人はいつも一緒に冒険に出る、仲のよい兄弟でした。やがてカストルが地上での命を終えると、ポルックスは兄と離れることを望みませんでした。
ゼウスはその願いを聞き入れ、2人をそろって空に上げたと伝えられます。船乗りを守る神としても大切にされてきました。
- 夜空で:3月上旬の夜8時ごろが見ごろです。並んで光るカストルと、1等星のポルックスが2人の頭にあたります
- 重ねて語られるイメージ:2人で1つという物語が、双子座の「ひとりの中にいくつもの顔」という印象とつながります
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、双子座の性格ガイドで紹介しています。
蟹座|英雄に立ち向かった、小さな蟹
英雄ヘラクレスは、たくさんの頭を持つ水蛇ヒュドラと戦っていました。そのとき沼から1匹の蟹が現れ、ヘラクレスの足をはさんだと伝えられます。
蟹はすぐに退けられてしまいました。それでも、ヘラクレスをよく思っていなかった女神ヘラが、その働きを覚えて空に上げたといわれます。
小さくても、大きな相手にひるまなかった蟹の話です。蟹座は12星座の中でも、明るい星がとくに少ない星座です。
- 夜空で:3月下旬の夜8時ごろが見ごろです。暗い空なら、中央にぼんやり光る星の集まり「プレセペ星団」が見えます
- 重ねて語られるイメージ:身近な人のために体を張る姿が、蟹座の「守る力」と重ねられます
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、蟹座の性格ガイドで紹介しています。
獅子座|どんな武器も通さない、ネメアの獅子
ネメアという土地の森には、矢も剣も通さない毛皮を持つ獅子がいたと伝えられます。英雄ヘラクレスに与えられた12の試練のうち、最初の相手がこの獅子でした。
武器が効かないと分かったヘラクレスは、素手で獅子を組み伏せたといいます。ゼウスはその働きを記念し、獅子を空に上げたと語られます。
獅子の星座は古く、メソポタミアでもこの星の並びは獅子と見られていました。
- 夜空で:4月下旬の夜8時ごろが見ごろです。1等星レグルスと、「?」を裏返したような獅子の頭の形が目印です
- 重ねて語られるイメージ:堂々とした獅子の姿が、獅子座の「場を明るく引っぱる」印象と結びつけられます
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、獅子座の性格ガイドで紹介しています。
乙女座|麦の穂を手にした、実りと正義の女神
乙女座の乙女が誰なのかには、いくつもの説があります。実りの女神デメテルや、その娘ペルセポネとする説がよく知られています。
もう1つ有名なのが、正義の女神アストライアの話です。人々の争いが増えた時代に、アストライアは最後まで地上に残りました。やがて地上を離れ、空に上って星座になったと伝えられます。
乙女が手に持つ麦の穂は、1等星スピカの位置にあたります。スピカは、ラテン語で「麦の穂」という意味です。
- 夜空で:6月上旬の夜8時ごろが見ごろです。南の空で白く光るスピカが目印です
- 重ねて語られるイメージ:実りを見守り、正しさを大切にする女神の姿が、乙女座の「丁寧さ」と重ねられます
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、乙女座の性格ガイドで紹介しています。
天秤座|はじめは「サソリのはさみ」だった星座
古代ギリシャでは、この星の並びは独立した星座ではありませんでした。となりの蠍座の「はさみ」として見られていたのです。
のちのローマの時代に、はかりの形の星座として定まりました。正義の女神アストライアが、善と悪を量るために使うはかりと語られます。アストライアは、となりの乙女座の乙女とされる女神です。
星の名前には、今も「はさみ」の名残があります。2つの明るい星の名は、アラビア語で「南のはさみ」「北のはさみ」という意味です。
- 夜空で:7月上旬の夜8時ごろが見ごろです。目立つ星は少なく、2等星の2つの星を手がかりに形をたどります
- 重ねて語られるイメージ:左右の重さを比べるはかりが、天秤座の「釣り合いを大切にする」印象とつながります
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、天秤座の性格ガイドで紹介しています。
蠍座|狩人オリオンと、空の両端に分かれたサソリ
狩人オリオンが「地上のどんな獣にも負けない」と大きなことを言った、という話が伝わります。それをとがめるために、神々が1匹のサソリを遣わしたとされます。
どの神が遣わしたかは、話によって異なります。のちに、オリオンもサソリもそれぞれ空に上げられました。
今でもオリオン座は冬の、蠍座は夏の星座です。サソリが東から昇るころ、オリオンは西へ沈んで姿を隠す、と語られます。
- 夜空で:7月下旬の夜8時ごろ、南の低い空に来ます。赤い1等星アンタレスと、S字のカーブが目印です
- 重ねて語られるイメージ:小さくても大きな相手を動かす力が、蠍座の「静かな強さ」と重ねられます
この物語と性格のつながりは、蠍座の性格ガイドでも取り上げています。
射手座|弓を引く半人半馬は、誰なのか
射手座の射手は、多くの場合、上半身が人で下半身が馬の「ケンタウロス」の姿で描かれます。この馬の姿の人物がだれなのかは、伝える本によって分かれます。
よく知られているのは、英雄たちに学問を教えた賢者ケイローンとする説です。ただ、空にはもう1つケンタウルス座があり、ケイローンはそちらだとする説もあります。
古い記録には、半人半馬ではないとする話もあります。牧神パンの子で、山羊の足を持つサテュロスのクロトスです。クロトスは弓の名手とされ、その姿が空に上げられたと伝えられます。
どちらの説でも、射手の矢の先は、となりの蠍座の心臓、アンタレスに向けられていると語られます。
- 夜空で:9月上旬の夜8時ごろ、南の低い空に来ます。ひしゃくの形に並ぶ6つの星「南斗六星」が目印です
- 重ねて語られるイメージ:遠くの的を見すえて弓を引く姿が、射手座の「遠くへ向かう気持ち」と重ねられます
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、射手座の性格ガイドで紹介しています。
山羊座|川に飛び込んで、下半身が魚になった牧神パン
山羊座は、上半身が山羊で、下半身が魚という不思議な姿をしています。この姿の由来として、牧神パンの話がよく語られます。
あるとき、怪物テュポーンが神々の前に現れました。パンは逃げるために川へ飛び込みます。水に入った下半身は魚に、上半身は山羊の姿になったと伝えられます。
ほかに、幼いゼウスにお乳を与えて育てた山羊、アマルテイアとする説もあります。「山羊と魚が1つになった姿」そのものは、メソポタミアの時代から描かれてきました。
- 夜空で:9月下旬の夜8時ごろが見ごろです。明るい星は少なく、横に広い逆三角形の形をたどります
- 重ねて語られるイメージ:陸と水の両方で生きる姿が、山羊座の「どんな場でも足場をつくる」印象と結びつけられます
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、山羊座の性格ガイドで紹介しています。
水瓶座|神々の宴で酒を注いだ少年、ガニュメデス
トロイアの国に、ガニュメデスという少年がいました。ゼウスは鷲を使って少年を天の上へ迎え、神々の宴で酒を注ぐ役を任せたと伝えられます。
水瓶座の近くにあるわし座は、このときの鷲だといわれます。水がめから流れ出る水は、みなみのうお座の口へ注ぐ姿で描かれます。
メソポタミアでは、あふれる水がめを持つ神エアの姿と見られていました。水と恵みの星座として、古くから知られてきたのです。
- 夜空で:10月下旬の夜8時ごろが見ごろです。明るい星は少なく、「Y」の字に並ぶ水がめの口の星が目印です
- 重ねて語られるイメージ:人々に水を分け与える姿が、水瓶座の「みんなのために」という印象と重ねられます
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、水瓶座の性格ガイドで紹介しています。
魚座|魚の姿になって、怪物から逃れた女神と息子
魚座も、山羊座と同じ怪物テュポーンの話とつながっています。美の女神アフロディーテと息子のエロスは、怪物から逃れるために川へ飛び込みました。
そして2人は、魚の姿に変わって難を逃れたと伝えられます。別の話では、2匹の魚が女神たちを背に乗せて運び、助けたとされます。
星図の2匹の魚は、長いひもで結ばれています。結び目にあたる星の名は、アラビア語で「ひも」を意味するアルレシャです。
- 夜空で:11月下旬の夜8時ごろが見ごろです。暗い星が多く、秋の「ペガススの四辺形」の南側を探します
- 重ねて語られるイメージ:離れないよう結ばれた2匹の姿が、魚座の「寄り添う心」とつながります
この星座の人の性格や恋愛の傾向は、魚座の性格ガイドで紹介しています。
誕生日に自分の星座が夜空に見えない理由
ここからは、星座と誕生日の関係です。結論から言うと、誕生日のころ、自分の星座は太陽と同じ方向にあります。そのため、夜には空に見えません。

「◯◯座生まれ」は、太陽がその星座の方向にいたという意味
星占いで使うのは、生まれた日の太陽が見えていた方向の星座です。これを太陽星座と呼びます(くわしくは太陽星座とは)。
国立天文台は、太陽が星座の星々の間を1日に約1度ずつ東へ動いて見えると説明しています。1年で星座の間をひと回りする動きです(国立天文台「太陽の南中時刻は日によって変わるの?」)。
つまり誕生日のころ、自分の星座は太陽と一緒に昼の空にあります。太陽がまぶしいので、昼に星座を見ることはできません。
日が沈むと、太陽と同じ方向にある星座も、すぐに西の空へ沈んでしまいます。そのため、夜になっても空に残っていないのです。
天庵の計算|誕生日の夜、自分の星座はどこにある?
天庵では、東京で各星座の誕生日の夜に、星座の中心がどこにあるかを計算しました。誕生日は、各星座の期間のまん中の日(2026年)としています。
| 星座 | 誕生日(期間の中日) | 夜8時の高さ | 夜0時の高さ | 暗い空で見える時間 |
|---|---|---|---|---|
| 牡羊座 | 4月5日 | 地平線の上5度 | 地平線の下30度 | 約35分 |
| 牡牛座 | 5月6日 | 地平線の上2度 | 地平線の下35度 | 0分 |
| 双子座 | 6月6日 | 地平線の上11度 | 地平線の下27度 | 0分 |
| 蟹座 | 7月8日 | 地平線の上3度 | 地平線の下32度 | 0分 |
| 獅子座 | 8月8日 | 地平線の下1度 | 地平線の下38度 | 0分 |
| 乙女座 | 9月8日 | 地平線の下3度 | 地平線の下49度 | 0分 |
| 天秤座 | 10月8日 | 地平線の下12度 | 地平線の下59度 | 0分 |
| 蠍座 | 11月7日 | 地平線の下21度 | 地平線の下69度 | 0分 |
| 射手座 | 12月7日 | 地平線の下19度 | 地平線の下67度 | 0分 |
| 山羊座 | 1月5日 | 地平線の下13度 | 地平線の下61度 | 0分 |
| 水瓶座 | 2月4日 | 地平線の下18度 | 地平線の下62度 | 0分 |
| 魚座 | 3月6日 | 地平線の下1度 | 地平線の下38度 | 約30分 |
「暗い空で見える時間」は、空が十分に暗く、星座の中心が地平線から10度より高い時間です。太陽が地平線の下12度より深い時間で数えました。
夜0時には、12星座のどれも、自分の誕生日の夜には地平線の下にあります。夜8時に地平線の上に残る星座も、西のごく低い空で、空はまだ明るさが残っています。
牡羊座と魚座だけは、日没後の西の低い空に30分ほど残る計算になりました。ただ、低すぎて建物や地上の明かりに隠れやすく、見つけるのはかなり難しい位置です。
占いの星座と、夜空の星座は範囲が少しずれる
もう1つ、占いの星座と夜空の星座は、名前が同じでも範囲が少しずれています。辞書でも、十二宮の起点の春分点が、うお座の星々の方へ移ったと説明されています(コトバンク「黄道十二星座」)。占いの星座の正式な名前と、空の星座との違いは黄道十二宮とはにまとめました。
ただ、このずれがあっても、誕生日のころに自分の星座が太陽の近くにあることは変わりません。占いの星座の期間の決まり方は、誕生日の星座早見表で説明しています。太陽が実際にどの星座を通るかの日付と、へびつかい座の話は13星座とは?にまとめています。
自分の星座が夜空で見やすい月|誕生日のおよそ3か月前が目安
では、自分の星座はいつ見えるのでしょうか。目安は、誕生日のおよそ3か月前の夜8時ごろです。

| 星座 | 誕生日の期間(目安) | 夜8時に南の空に来る時期 | 季節 | 目印になる星 |
|---|---|---|---|---|
| 牡羊座 | 3/21〜4/19 | 12月下旬 | 冬 | 2等星ハマル |
| 牡牛座 | 4/20〜5/20 | 1月下旬 | 冬 | 1等星アルデバラン、すばる |
| 双子座 | 5/21〜6/21 | 3月上旬 | 冬の終わり〜春 | 1等星ポルックス、カストル |
| 蟹座 | 6/22〜7/22 | 3月下旬 | 春 | プレセペ星団 |
| 獅子座 | 7/23〜8/22 | 4月下旬 | 春 | 1等星レグルス |
| 乙女座 | 8/23〜9/22 | 6月上旬 | 初夏 | 1等星スピカ |
| 天秤座 | 9/23〜10/23 | 7月上旬 | 夏 | 2つの2等星 |
| 蠍座 | 10/24〜11/22 | 7月下旬 | 夏 | 1等星アンタレス |
| 射手座 | 11/23〜12/21 | 9月上旬 | 夏の終わり〜秋 | 南斗六星 |
| 山羊座 | 12/22〜1/19 | 9月下旬 | 秋 | 逆三角形の3等星 |
| 水瓶座 | 1/20〜2/18 | 10月下旬 | 秋 | 「Y」字の水がめの口 |
| 魚座 | 2/19〜3/20 | 11月下旬 | 秋〜初冬 | ペガススの四辺形の南 |
表の3列目は、冒頭の一覧と同じく国立天文台の値です。
天庵でも、天体の位置を計算する道具(PyEphem)で、星座の中心が夜8時に真南を通る日を求めました。11の星座は国立天文台と同じ旬になりました。山羊座だけは10月上旬と出て、国立天文台の9月下旬と約1週間の差がありました。星座の中心の取り方の違いによるものと考えられます。
この時期を中心に、前後1〜2か月は夜の早い時間に見やすい季節です。時期がずれても、夜の遅い時間や明け方なら見えることもあります。
自分の星座を探すときの3つのコツ

- 南の空を向く:12星座は太陽の通り道に並ぶので、見ごろの夜8時ごろは南の空にあります
- 明るい星から探す:表の「目印になる星」を先に見つけると、星座の形をたどりやすくなります
- 暗い場所と月のない夜を選ぶ:蟹座・山羊座・水瓶座・魚座は暗い星が多いので、街明かりや月明かりの少ない夜が向いています
蠍座と射手座は、東京では南のかなり低い空にあります。南側が開けた場所を選ぶと、全体の形を見つけやすくなります。
12星座の神話のQ&A
Q. 12星座の神話が、本によって違うのはなぜですか?
A. 神話は長い時代をかけて、いろいろな土地の語り手に伝えられてきたためです。同じ星座でも、登場者や筋が書き手によって変わります。どれか1つが正しいというより、いくつもの話が並んで伝わっていると考えてください。
Q. 誕生日の夜に自分の星座が見えないのは、日本だけですか?
A. 日本だけではありません。誕生日のころ、自分の星座が太陽と同じ方向にあるのは、地球上のどこでも同じです。南半球でも、誕生日の夜に自分の星座を見ることは難しくなります。
Q. 街の中でも、自分の星座は見えますか?
A. 星座全体の形は、街明かりの中では見つけにくくなります。ただ、アルデバラン・ポルックス・レグルス・スピカ・アンタレスなどの1等星は、街中でも見えることがあります。まずは目印の明るい星を探してみてください。
Q. 神話の登場者の性格が、その星座の人の性格なのですか?
A. 神話の登場者と、その星座の人の性格は別のものです。占いの性格は、主にエレメントや守護星から読むものです。神話は、星座のイメージを楽しむための物語として読むのがおすすめです。自分の星座の読み方は、各星座の性格ガイドで紹介しています。
まとめ|12星座の神話は、夜空で物語を探す入口
- 12星座の神話は、古代メソポタミアの星座に、のちにギリシャの物語が重ねられたものです
- 同じ星座でも話は1つではなく、いくつもの説が並んで伝わっています
- 誕生日のころ、自分の星座は太陽と同じ方向にあるため、夜空には見えません
- 見ごろは誕生日のおよそ3か月前で、夜8時ごろの南の空が目安です
気になる物語の星座が見つかったら、見ごろの月に夜空を見上げてみてください。星座ごとの性格を見比べるなら、12星座の一覧が入口になります。星座の記号の形の由来は、星座のマーク一覧にまとめています。
出典
- 国立天文台「星座名・星座略符一覧(星座名順)」(見やすい時期・2026年10月13日閲覧)
- 国立天文台「太陽の南中時刻は日によって変わるの?」(太陽の星座の間の動き)
- コトバンク「黄道十二星座」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)
- 英語版ウィキペディア「Aries」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Taurus」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Gemini」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Cancer」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Leo」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Virgo」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Libra」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Scorpius」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Sagittarius」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Capricornus」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Aquarius」(物語の筋と諸説)
- 英語版ウィキペディア「Pisces」(物語の筋と諸説)
- 夜8時の高さ・暗い空で見える時間・南中の日:天庵の計算(PyEphem・東京・2026年)


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