クインカンクスとは?150度とセミセクスタイル(30度)の意味、天庵式24組の点数【天庵】

クインカンクスとはをイメージした、星の円の上で形の違う二つの光の輪が、小さな金の継ぎ手を通してつながるイラスト

クインカンクスとは、ホロスコープの上で二つの天体が150度、円の12分の5だけ離れたアスペクトです。英語圏の解説では、inconjunct(インコンジャンクト)の名前でも出てきます。

この記事では、30度のセミセクスタイルも一緒に取り上げます。どちらも、よく紹介される主な5種類には入らない角度です。0度・60度・90度・120度・180度の五つは、アスペクトとはで比べています。

数字から見えてきたことを、はじめに三つ紹介します。

  • 天庵式相性指数の78組のうち24組、およそ3割が150度か30度の組です
  • 150度の12組は平均69.9点。先頭は牡羊座×蠍座の74点。続く牡牛座×天秤座の73点とは、点が伸びた理由が同じです
  • 性格の読みに使う5天体の間で、150度を持つ人は1割、30度は3割弱でした(狭い幅で数えた場合)

天庵は150度を「変換プラグ」、30度を「壁一枚のとなり部屋」にたとえます。どちらも、そのままではつながりにくい二人が、工夫一つで行き来できる角度です。

ハウスやオーブなど、ほかの言葉が気になったら星座・占星術の用語集へどうぞ。

目次

150度と30度の基本|二つの角度を並べて見る

二つの角度を、同じ項目で並べました。

項目クインカンクスセミセクスタイル
角度150度(12等分した円の5区画ぶん)30度(12等分した円の1区画ぶん)
別の呼び方・和名インコンジャンクト(和名は一般的でない)十二分(じゅうにぶん)
星座で見ると五つ離れた星座となりの星座
エレメント違う違う
区分違う違う
許す幅(オーブ)の例±3.5度±1.2度
組の数(天庵式)12組12組

日本語版ウィキペディアの一覧では、30度の和名に十二分とあります。150度には、和名の欄がありません。オーブの例は、英語版ウィキペディアに載っている値です。

二つの角度に共通するのは、エレメントも区分も違うことです。火・地・風・水の性質も、始める・保つ・合わせるという動き方も、そろいません。

エレメントはエレメントとは、区分は活動宮・不動宮・柔軟宮とはで説明しています。

30度は三日月のころ、150度は満月の少し前

月と太陽の間にも、この二つの角度は毎月できます。天文学辞典によると、三日月は月齢2前後の月です。月齢とは、新月から何日たったかを表す数です。

国立天文台の暦で2026年10月の新月は11日0時50分です。天庵の道具で計算すると、13日14時16分に月と太陽の差が30度になりました。新月から約2.6日後で、三日月のころにあたります。

同じ月の150度は24日5時42分でした。暦の満月(26日13時12分)の2日あまり前で、満ちる途中の月です。

太陽と水星は、30度をとりにくい

水星は地球より内側を回るため、太陽から大きくは離れません。いちばん離れる瞬間を最大離角と呼ぶ、と天文学辞典にあります。

国立天文台の暦では、2026年の水星の最大離角でいちばん大きいのは、4月4日の27度49分です。天庵の道具で同じ時刻を計算しても、27度49分でした。

50年ぶん(1960〜2009年)を毎日調べても、水星が太陽から離れた幅は27.8度が最大です。オーブを2度にすると、太陽と水星の30度は50年間で一度もできません。

天庵は150度を「変換プラグ」、30度を「となり部屋」と読む

150度|差し込み口の形が違う二人

旅先で、コンセントの形が合わずに困った経験はありませんか。150度の二人は、差し込み口の形がもともと違う関係です。

エレメントが違うので、感じ方の出発点が違います。区分も違うので、動き出す速さもそろいません。似ているところを探すより、つなぎ方を探すほうが早い組です。

ただ、変換プラグが一つあれば、電気はきちんと流れます。天庵は、150度を「つなぐ道具を二人で用意する角度」として読みます。

30度|壁一枚でとなり合う二人

牡羊座から魚座までを順に並べたとき、隣に来る星座どうしが30度です。部屋が壁一枚でとなり合い、生活の気配はよく伝わる距離です。

ところが、部屋の使い方はまるで違います。牡羊座と牡牛座、蟹座と獅子座のように、となりの星座はエレメントも区分も別だからです。

近くにいるのに、相手の部屋の中は見えていない。30度の読みどころは、その「近いのに別」という距離感にあります。

小さな角度は、軽い角度ではない

二つとも、昔からの解説では「小さなアスペクト」として扱われることが多い角度です。ただ、天庵式の相性では、主要な角度と同じ重さで点を数えています。

150度と30度は、合わない角度ではありません。調整のしかたが見えにくい角度だと、天庵は考えています。

天庵式で150度の12組は平均69.9点|先頭は牡羊座×蠍座

150度の12組を、天庵式相性指数の5つの軸で並べました。数字は公開中の点数のままで、平均は台帳から天庵が出しています。

150度の組エレメント太陽月金星-火星会話長く続く力合計
牡羊座×蠍座火×水141517121674
牡牛座×天秤座地×風141414151673
蟹座×射手座水×火121416131873
牡牛座×射手座地×火121316141671
獅子座×魚座火×水121317131570
牡羊座×乙女座火×地121316141469
双子座×蠍座風×水121216121769
蟹座×水瓶座水×風121116131769
獅子座×山羊座火×地121216141569
双子座×山羊座風×地121213151668
乙女座×水瓶座地×風121213151567
天秤座×魚座風×水121216131467

列名は短くしてあります。太陽星座の調和は「太陽」、月星座の共鳴は「月」です。コミュニケーション適合は「会話」、長期安定度は「長く続く力」としました。

12組は67〜74点で、すべて60〜74点の「成長型カップル」の帯に入ります。

天庵式相性指数は、西洋占星術の要素を独自に数値化した指標です。実際の人間関係や相性を断定するものではありません。

74点と73点の2組は、同じ星が二つの星座を受け持つ

74点の牡羊座×蠍座と、73点の牡牛座×天秤座には共通点があります。伝統的な占星術で、二つの星座を同じ星が受け持っていることです。

この受け持つ星を、支配星(守護星)と呼びます。12星座の一覧は守護星とはにあります。牡羊座と蠍座はどちらも火星、牡牛座と天秤座はどちらも金星が支配星です。

天庵式では、150度でこの組に当たると点を足します。太陽の軸に2点、月と金星-火星の軸に1点ずつです。噛み合いにくい角度を、共通の星が橋渡しすると読むためです。

組共通の支配星足した点足す前の合計合計
牡羊座×蠍座火星太陽+2・月+1・金星-火星+17074
牡牛座×天秤座金星太陽+2・月+1・金星-火星+16973
12星座の円の中に150度の12組を細い線で結び、牡羊座と蠍座の線を金、牡牛座と天秤座の線を紫で強調した図

この共通の星が、天庵の言う変換プラグです。形の違う差し込み口でも、同じ電気が流れている。だから、150度の中で先頭に立ちます。

同じ73点の蟹座×射手座は、長く続く力が18点

もう一つの73点、蟹座×射手座には支配星の橋渡しがありません。点を押し上げているのは、長く続く力の18点です。

天庵式は、身近な人と暮らしを守り続ける蟹座の組に、この軸で2点を足します。150度の12組で、長く続く力がいちばん高い組です。

天庵式で30度の12組は平均69.7点|となりどうしの内訳

続いて、となりの星座どうしの12組です。

30度の組エレメント太陽月金星-火星会話長く続く力合計
蟹座×獅子座水×火131315131872
双子座×蟹座風×水131215131871
牡羊座×牡牛座火×地131316141571
蠍座×射手座水×火131415121771
射手座×山羊座火×地131315141570
牡牛座×双子座地×風131312151770
牡羊座×魚座火×水131416131470
獅子座×乙女座火×地131216141570
天秤座×蠍座風×水131216121669
乙女座×天秤座地×風131312151568
山羊座×水瓶座地×風131212151567
水瓶座×魚座風×水131215131467

12組の幅は67〜72点です。150度と同じく、すべて「成長型カップル」の帯にあります。

太陽は12組とも13点

30度の太陽の軸は、12組そろって13点です。天庵式は、となりの星座を「似ていないけれど近さもある」組として、13点から数えます。

90度と150度は12点から数えるので、となりの組のほうが1点高い出発点です。壁一枚の近さが、この1点に表れています。

先頭の2組は、どちらも蟹座がいる

72点の蟹座×獅子座と、71点の双子座×蟹座は、どちらも長く続く力が18点です。150度の蟹座×射手座と同じく、蟹座を含む組に2点を足す決まりが効いています。

反対に、地と風のとなり(牡牛座×双子座・乙女座×天秤座・山羊座×水瓶座)は、金星-火星の引力が12点でした。地と風は「考え方が面白い」から近づく組として、この軸を3点低く数えるためです。

150度と30度|合計はほぼ同じ、高い軸が入れ替わる

二つの角度の平均は、69.9点と69.7点で、差は約0.25点だけです。ところが軸ごとに見ると、高いところが入れ替わっています。

軸30度150度90度(参考)
太陽星座の調和13.012.312.0
月星座の共鳴12.812.812.8
金星-火星の引力14.615.515.2
コミュニケーション適合13.613.612.5
長く続く力15.815.815.7
合計69.769.968.2
150度と30度の天庵式相性指数の平均を、5つの軸ごとに二つの点で比べた図。太陽は30度が13.0点、金星-火星の引力は150度が15.5点

30度は太陽の軸で0.7点、150度は金星-火星の引力で0.9点、それぞれ上回ります。残りの三つの軸は、二つの角度でほとんど同じです。

近いぶん出発点が高いのが30度、離れているぶん惹かれる力が残るのが150度。点数の形は、となり部屋と変換プラグの違いをそのまま映しています。

長く続く力は、どちらも15.8点でした。この軸が角度で変わりにくい理由は、スクエアとはの中で、天庵式の数え方から説明しています。

24組の相性記事|150度と30度

組ごとの、すれ違いやすい場面とその工夫は、それぞれの相性記事にあります。150度と30度に分けて並べました。

150度の12組

30度の12組

夜の路地に二軒の小さな家がとなり合って並び、それぞれの扉の上に金と紫の灯りがともる風景

出生図の150度と30度|狭い幅で数える角度

ここからは、星座の組ではなく、一人の出生図にできる角度を度数で数えます。小さな角度は、許すずれの幅(オーブ)を狭く取るのがふつうです。

計算の前提

天庵の道具で、次のように数えています。

  • 生年月日:1960年から2009年までの50年間、どの日にも1人ずつ(合計18,263人)
  • 時刻:日本時間の12時ちょうどで、全員の図を作成
  • 使う星:太陽と月に、水星〜冥王星の8惑星を足した10個
  • アセンダント・MC・ノードといった、計算上の点は数に入れない
  • オーブ:150度は2度と3度、30度は1度・2度・3度で比べた

150度を持つ人の割合

数える天体オーブ2度オーブ3度
10天体53.9%66.7%
月を除く9天体44.5%56.4%
性格を読む5天体どうし10.3%15.2%

オーブ2度の10天体なら、半分を少し超える人が150度を持っていました。性格の読みに使う5天体どうしにしぼると、10人に1人ほどです。

10天体で多かった組は、土星と天王星(3.1%)、土星と海王星(3.0%)でした。どちらも土星が加わる、ゆっくり進む星の組です。

30度を持つ人の割合

数える天体オーブ1度オーブ2度オーブ3度
10天体42.7%65.3%79.4%
月を除く9天体37.0%58.1%72.6%
性格を読む5天体どうし15.2%28.4%40.9%

オーブ2度で見ると、5天体の間に30度を持つ人は28.4%でした。150度の3倍近い数です。

いちばん多いのは太陽と金星の7.4%、次が水星と金星の6.9%でした。金星と水星は太陽の近くを動くので、30度ほどの近い間隔になりやすいのです。

ずれの幅で、数字は大きく変わる

二つの表のとおり、オーブを1度変えるだけで割合は大きく動きます。150度は、2度から3度にすると、10天体で12.8ポイント増えました。

自分の図を作るサイトによって、150度や30度が出たり出なかったりするのはこのためです。表示された角度の、ずれの度数も一緒に見てください。

150度が二本そろうと、ヨッドと呼ばれる細長い三角形ができます。その形の数字はグランドトライン・Tスクエアとはにあります。

自分の図に150度・30度を見つけたら|つなぎ方を一つ決める

出生図にこの二つの角度があったら、次のように読んでみてください。

  1. その角度でつながる天体の名前を二つ、入っている星座と一緒にメモする
  2. 二つの天体が、それぞれ何を大事にしているかを短く言葉にする
  3. 両方を一度に満たせる、小さなやり方を一つ考える

牡牛座の金星と射手座の火星が、150度で結ばれている人を例にします。金星は落ち着く心地よさを、火星は遠くへ動く自由を求める、と読めます。

両方を満たすなら、旅先でお気に入りの宿に連泊する、という形もあります。どちらかをあきらめずにつなぐのが、変換プラグの使い方です。

30度なら、となりの部屋を訪ねるつもりで、相手の天体の星座を一つ真似してみます。たとえば獅子座の太陽に、蟹座の金星がとなり合う人なら、人前での明るさと身内への気配りを、場面で分けて使えます。

相手の図や、動いている星との角度

二人の図を重ねて150度や30度を探す方法は、シナストリーとはが参考になります。いまの空の天体と比べるなら、入口はトランジットとはです。

天庵式では、度数のずれを点に入れない

天庵式相性指数では、度数のずれは数えません。二人の天体の星座が五つ離れていれば150度、となりなら30度として点を出します。

度数では150度でも、星座の境目をまたいで別の角度の組になることがあります。どの組に何点を付けるかの決まりは、天庵式相性指数とはで公開しています。

関連する用語

よくある質問

Q. クインカンクスは、悪い配置なのですか?

天庵は、この角度に良し悪しの判定を付けません。性質の違う二つをつなぐ工夫が要る配置で、つなぎ方を見つけたときに働きが変わる、と天庵は読みます。

Q. セミセクスタイルは、気にしなくてもいい角度ですか?

小さな角度として軽く扱う解説もあります。ただ天庵式の相性では、30度の組もほかの角度と同じ5つの軸で数え、平均69.7点でした。読み飛ばさず、となりの星座との違いを見る手がかりにしてください。

Q. 150度の星座の相手とは、うまくいきにくいのですか?

150度の組の合計点は、天庵式で67点から74点の間です。点は低めでも、長く続く力の平均15.8点は、ほかの角度とほぼ同じ水準です。うまくいくかどうかを、星座の組だけで決めることはできません。

Q. ヨッドとクインカンクスは、何が違いますか?

150度の線一本だけならクインカンクスです。60度で並ぶ二天体の両方から、もう一つの天体へ150度の線が伸びると、ヨッドと呼ばれます。

Q. 出生時刻が分からなくても、150度と30度は調べられますか?

月を含まない組なら、生年月日だけでほぼ確かめられます。月は1時間に0.5度ほど動くので、狭いオーブでは時刻しだいで入ったり外れたりします。

まとめ|150度はつなぐ道具を、30度はとなりの部屋を

クインカンクスは150度、セミセクスタイルは30度のアスペクトです。どちらもエレメントと区分がそろわない、つなぎ方に工夫の要る角度です。

天庵式では、150度の12組が平均69.9点、30度の12組が69.7点でした。150度の先頭は牡羊座×蠍座の74点で、同じ支配星が二つの星座を橋渡ししています。

出生図では、狭いオーブで数えても、5天体の間に150度を持つ人は1割、30度は3割近くいました。ありふれた角度だからこそ、自分の図で一度確かめる価値があります。

形の違う差し込み口をどうつなぐか、となりの部屋をいつ訪ねるか。どちらを選ぶかは、星ではなく、この記事を読んでいるあなたが決めることです。

二人の星座の組み合わせは、星座相性の無料診断で軸ごとに確かめられます。角度に関係なく相手の星座の記事を読むなら、星座相性診断の一覧を開いてください。

出典

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次