月と土星のアスペクトとは?スクエアの意味と、生まれ年ごとの割合の違い【天庵】

月と土星のアスペクトをイメージした、夜の竹林の上に銀色の三日月が浮かび、まっすぐ伸びた竹の節に月明かりが当たり、空の遠くに淡い金色の輪を持つ土星が小さく光るイラスト

月と土星のアスペクトは、生まれ年によって持つ人が多い年があるのでしょうか。天庵が50年分を数えると、答えは「ほとんど変わらない」でした。この角度が表すのは、気持ちを守る「器」がどんな形で育っていくかです。

月が受け持つのは、気持ちの揺れと、ほっとできる場面です。土星は、約束や型を時間をかけて積み上げていく星です。

天庵の見立ては、「月と土星の角度は、気持ちが固いか柔らかいかではなく、気持ちを入れる器の形。器は年月とともに広がっていく」です。

読み終えるころに分かるのは、次の四つです。

  • スクエアを中心に、5つの角度の読み方と、器の整え方
  • 「甘えられない」「さみしい」と言われる理由の受け止め方
  • 生まれ年で、月と土星の角度を持つ人の割合は変わるのか
  • 生まれ年の土星の星座から、スクエアになりやすい月星座を見分ける方法

角度から読めるのは、気持ちの守り方の癖までです。家族との仲や、心と体の具合を見立てる道具ではありません。

目次

結論|月と土星の角度は「気持ちの器」の形の違い

月と土星が何度離れているかで、気持ちをどう受け止め、どう守るかの形を読みます。

角度名前気持ちの器の形器の整え方
0度コンジャンクション気持ちを静かに受け止め、すぐには外に出さない信頼できる一人に、少しずつ話す
60度セクスタイル落ち着いて、人の気持ちを支えられる支える側でも、頼る日をつくる
90度スクエア気持ちを出す前に、一度立ち止まって確かめる確かめた後の一言を、短く決めておく
120度トライン気持ちを整える習慣を、自然に身につけている自分の整え方を人に分ける
180度オポジション頼りたい気持ちと、自分で立ちたい気持ちが揺れる頼る相手と、頼む内容を分ける

器に大小や上下はなく、形が違うだけです。

月と土星のあいだに、決まった角度を持たない人も多くいます。天庵が数えると62.2%で、この割合は生まれ年でほとんど動きませんでした。

月と土星のアスペクトの基礎|心の星と、時間の星

占星術のアスペクトは、生まれた瞬間の空を写した図(出生図)で、二つの天体が開く角度を指します。0度から180度までの7種類はアスペクトとはの表で見比べられます。

月は気持ちの動き、土星は時間をかけて形にする力

月は、気持ちが動いたときの反応や、くつろげる場所を表します。月の星座ごとの性質は、月星座とはで12通りに分けて紹介しています。

土星は、約29.5年で太陽のまわりを回る星です。占星術では、約束やルール、時間をかけて身につく型を表す星として読まれます。生まれ年で決まる土星の星座の読み方と早見表は、土星星座とはにあります。

二つが角度をとる人は、気持ちをそのまま出す前に、形を整えようとする場面が増えます。冷たいのではなく、気持ちを大事に扱おうとする姿勢です。

土星はほぼ止まって見え、角度を決めるのは月

天庵の計算では、土星が1年のあいだに動く幅は平均17.3度でした。その17度あまりを、月はわずか1日と少しで通り過ぎます(月は1日に平均13.2度)。

1990年を例にとると、土星は一年じゅう山羊座の15.6〜25.5度の間を行き来していました。同じ学年の人どうしで角度の違いを生むのは、主に月のほうです。

月は一日のうちに大きく進むので、同じ日付でも時刻しだいで角度が変わります。50年分を数えると、一日を通して判定が同じだった日は23.6%だけでした。

どこまでを角度とみなすか|オーブの幅

星座の離れ方ではなく、度数どうしの差で判定します。ぴったりの角度から少しずれていても、許した幅の中なら同じ角度として読みます。

この許す幅がオーブで、統一の決まりはありません。天庵では金星と火星のアスペクトとそろえ、0・90・120・180度は8度、60度は6度、30・150度は2度としました。

月と土星のスクエアの読み方

検索でいちばん多いのは、二つが90度で交わるスクエアについての疑問です。気持ちの星と、形にする星が、直角に向き合います。

気持ちを出す前に、一度立ち止まって確かめる

スクエアの人は、うれしいことや困ったことがあっても、すぐには口に出さない傾向があります。「言っていいかな」「今じゃないかな」と、一度確かめるからです。

確かめる力は、場の空気を読み、相手を思いやる力でもあります。ただ、確かめているうちに、伝える機会を逃してしまうこともあります。

天庵は、スクエアを「気持ちを守る器がしっかりしているぶん、外に出す口を自分でつくる角度」と読みます。

職場での一場面と、添える一言

たとえば、職場で仕事を多めに任されたときです。本当は手が回らないのに、「大丈夫です」と答えてしまう場面があります。

断ることが苦手なのではなく、引き受けた責任を大事にしているからです。それなら、確かめた後に言う一言を、先に決めておきます。

「金曜までなら引き受けられます」のように、条件を一つ添える言い方です。気持ちを全部説明しなくても、器から少しだけ外に出せます。

90度という角度がほかの星の組でどう出るかは、スクエアとはで比べられます。

「甘えられない」「さみしい」と言われる理由

「孤独」「甘えられない」は、この角度の解説でよく目にする言葉です。どれも、器がしっかりした人を外から見たときの印象です。

よく言われる言い方天庵の言い換え
甘えられない自分で立て直す力を持っている
さみしがり安心できる関係を、本気で求めている
感情を出さない気持ちを大事に扱い、言葉を選ぶ
真面目すぎる約束と責任を、最後まで守る
年齢より大人びている早くから、気持ちを整える型を身につけた

形になるまで時間がかかるのが、土星の流儀です。若いころは窮屈に感じた器も、年を重ねるうちに、人の気持ちまで受け止められる広さに育っていく、と天庵は読みます。

「母親」と結びつけすぎない

月は母親や、育ててくれた人を表す星として読まれることもあります。そのため、月と土星の角度を「母親との関係」と結びつける解説もあります。

天庵は、一つの角度から家族の姿を描くことはしません。同じ角度を持つ人でも、育った環境は一人ひとり違うからです。身近な人との関係は、角度ではなく、実際の出来事と自分の気持ちから考えてください。

育った環境や心の土台を占星術で読むときは、4ハウスとはの考え方も参考になります。

心が重い日が長引いたら

星の角度で、心身の具合は測れません。

重たい気分が何週間も抜けないときは、星に答えを求めるより、人に話すことを優先してください。身近な人や専門の相談窓口が、その相手になってくれます。

月と土星のほかの角度の読み方

0度(コンジャンクション・合)|胸の内で、静かにかみしめる

月のすぐそばに土星がある形です。気持ちが動いても、まず自分の中で静かに受け止めます。落ち着いて見える一方で、本当の気持ちを知る人は少ないかもしれません。

すべてを打ち明けなくても大丈夫です。信頼できる一人に、少しずつ話す習慣を持ってみてください。器の中の気持ちに、風が通るようになります。

0度がほかの天体どうしでどう読まれるかは、コンジャンクションとはに一覧があります。

60度(セクスタイル)|落ち着いて、人の気持ちを支える

気持ちと形にする力が、ほどよく助け合う角度です。人が困っているとき、慌てずに話を聞き、現実的な手を考えられます。

支える役が多いぶん、自分が頼る日を後回しにしがちです。月に一度でも、自分のための予定を先に入れてみてください。

60度の組み合わせを星座ごとに見るなら、セクスタイルとはが入口です。

120度(トライン)|気持ちを整える習慣が身についている

気持ちの波と土星の落ち着きが、ぶつからずに並ぶ形です。落ち込んだときの立て直し方を、自分なりに知っている人が多い組み合わせです。

早起きや片づけなど、毎日の習慣が気持ちの支えになっていることもあります。その整え方は、迷っている人の助けになります。

同じエレメントどうしで結ばれる角度の話は、トラインとはに続きがあります。

180度(オポジション)|頼りたい気持ちと、自分で立ちたい気持ち

図の上で、月の真向かいに土星が来る形です。誰かに頼りたい気持ちと、自分で何とかしたい気持ちのあいだで揺れやすくなります。

揺れたときは、「誰に」「何を」頼むかを分けて考えると楽になります。「話を聞いてほしい」と「手を貸してほしい」は、別の相手に頼んでも構いません。

真向かいの角度が持つ「鏡」の働きは、オポジションとはで説明しています。

恋愛と相性では、気持ちを伝えるまでに時間がかかる

月と土星に角度がある人は、好意を言葉にする前に、何度も確かめることがあります。相手を大切に思うからこそ、軽く伝えたくないのです。

恋人との場面でも、確かめた後の一言を決めておくと楽になります。「今日、会えてうれしかった」のように、短い気持ちを一つだけ渡す形です。

相手の土星が自分の月とどんな角度をとるかは、シナストリーという二人の図の読み方で確かめられます。二人がどうなるかは、角度では分かりません。気持ちの伝え方を話し合うきっかけとして使ってください。

生まれ年ごとに数えた月と土星の角度|天庵の計算

土星は約2年半、同じ星座にとどまります。そのため、生まれ年によってスクエアが多い年があるように思えます。冒頭の問いに、数字で答えます。

  • 数えた日:1960年1月1日から2009年12月31日までの毎日(50年分)
  • 時刻:一日を1分刻みにし、どの分にも同じ数だけ生まれると置いた(日本時間)
  • 星の位置:1時間ごとに計算し、その間は直線でつないだ
  • オーブ:上で決めた幅

50年まとめた割合

角度名前50年分の割合
0度コンジャンクション4.4%
30度セミセクスタイル2.2%
60度セクスタイル6.7%
90度スクエア8.9%
120度トライン8.9%
150度クインカンクス2.2%
180度オポジション4.4%
—どの角度にも入らない62.2%

各行は四捨五入した値です。

90度の角度を持つ人は8.9%でした。強い角度とされる三つ(合・スクエア・オポジション)は合計17.8%、主要な5角度まで広げると33.3%です。

許す幅を一段狭めて(8度→6度、6度→4度、2度→1度)数え直しました。狭い幅の結果は、主な5つが24.4%、強い三つが13.3%です。

どの生まれ年も、スクエアは8.6〜9.1%

生まれ年ごとのスクエアの割合は、いちばん低い年(1992年など)で8.6%でした。いちばん高い年(1969年など)でも9.1%です。差は0.5ポイントしかありません。

強い三つで見ても17.6〜18.0%、主要な5角度でも32.9〜33.6%の幅に収まります。10年ごとにまとめると、次のようにそろいました。

生まれた年代スクエア強い三つ主要な5角度
1960年代8.9%17.8%33.3%
1970年代8.9%17.8%33.4%
1980年代8.9%17.8%33.4%
1990年代8.9%17.8%33.3%
2000年代8.9%17.8%33.3%

理由は、月の速さにあります。月は約1か月で星座を一周するので、土星がどこにいても、毎月同じだけスクエアの位置を通ります。土星の星座が変わっても、通る回数は変わらないのです。

1960年から2009年までの50の生まれ年ごとに、月と土星がスクエアになる割合を細い縦棒で並べ、どの年もほぼ同じ高さで平均8.9%の線にそろっている様子を示したグラフ
どの生まれ年でも、スクエアの割合はほとんど同じです

生まれ年で変わるのは、スクエアになる月星座

割合が同じでも、生まれ年で変わることがあります。それは、どの星座の月がスクエアになるかです。

土星の星座が決まると、そこから90度離れた二つの星座が、スクエアになりやすい月の星座です。星座の離れ方で見た目安を、土星の星座ごとにまとめました。

生まれ年の土星の星座合になりやすい月スクエアになりやすい月オポジションになりやすい月
牡羊座牡羊座蟹座・山羊座天秤座
牡牛座牡牛座獅子座・水瓶座蠍座
双子座双子座乙女座・魚座射手座
蟹座蟹座天秤座・牡羊座山羊座
獅子座獅子座蠍座・牡牛座水瓶座
乙女座乙女座射手座・双子座魚座
天秤座天秤座山羊座・蟹座牡羊座
蠍座蠍座水瓶座・獅子座牡牛座
射手座射手座魚座・乙女座双子座
山羊座山羊座牡羊座・天秤座蟹座
水瓶座水瓶座牡牛座・蠍座獅子座
魚座魚座双子座・射手座乙女座

この表は星座の離れ方で見た目安です。度数によっては、となりの星座の月でも角度に入ります。たとえば土星が山羊座25度なら、月が牡牛座の初めでもスクエアの範囲に入ります。生まれ年ごとの土星の星座は、上で紹介した土星星座の記事の早見表で調べられます。

12星座の円を、牡羊座を左に置いて反時計回りに並べ、山羊座の位置に淡い金色の土星の印を置き、そこから90度離れた牡羊座と天秤座の区画を銀色で、正反対の蟹座をオポジションとして示した図
土星が山羊座なら、月が牡羊座か天秤座のときにスクエアになりやすくなります

1990年生まれの例

1990年の土星は、山羊座の15.6〜25.5度にありました。スクエアになりやすいのは、月が牡羊座か天秤座にある人です。

たとえば1990年4月24日の午前9時51分、月は牡羊座17.2度、土星は山羊座25.2度でした。二つの開きは82.0度で、ここからスクエアの範囲に入ります。

同じ日でも、この時刻より前に生まれた人は、まだスクエアに入りません。時刻で角度が変わる日の読み方は、月と冥王星のアスペクトでも例を挙げて紹介しています。

自分の月と土星の角度を確かめる手順

手元で確かめるときは、次の順に進めます。

  1. 生まれた日付と、分かる範囲で時刻を手元に置く
  2. 月と土星の位置を、星座と度数で書き出す
  3. 星座の度数を、牡羊座0度から数えた通し番号(0〜360度)に置き換える
  4. 二つの番号の差をとり、180度を超えたら360度から引いて小さいほうにする
  5. 出た値を、上で決めたオーブの幅に当てはめる

月の位置の出し方は、月星座・金星星座の調べ方で順を追って説明しています。

出生時刻が不明な人の確かめ方

月は一日に約13度進むため、時刻なしでは決めきれない日があります。0時から6時間おきに5回(最後は23時59分)、角度を出してみてください。

5回とも同じ結果ならその角度、途中で変わるなら両方を候補に残すのが安全です。

月明かりの差す木の机に、ひもで束ねた古い手紙と、まだ何も書かれていない便箋と万年筆が置かれているイメージ
言葉にする口は、自分でつくれます

気になる疑問に答えます|月と土星のアスペクト

Q. 月と土星のスクエアを持つと、人に頼るのが苦手になりますか?

A. 頼り方が違うだけ、と天庵は考えます。スクエアは、気持ちを出す前に確かめる角度です。確かめた後の一言を決めておけば、自分のペースで頼ることができます。

Q. 月と土星の角度は、母親との関係が悪いという意味ですか?

A. いいえ。家族との関係は、一つの角度では測れません。月を母親と結びつける読み方もありますが、天庵は気持ちの守り方の傾向として読みます。

Q. 生まれ年によって、月と土星のスクエアが多い年はありますか?

A. ほとんどありません。1960〜2009年のどの生まれ年でも、スクエアの割合は8.6〜9.1%でした。年によって変わるのは、スクエアになる月の星座です。

Q. 土星が戻る年(サターンリターン)に、月との角度も関わりますか?

A. 別の見方として扱います。土星がひと回りして、生まれたときの位置へ戻ってくるのは約29.5年ごとです。何歳ごろに当たるかは、サターンリターンとはで生まれ年から引けます。

Q. 毎月の空の月と土星の角度は、気にしたほうがいいですか?

A. 生まれたときの角度とは別のものです。空の月は約1か月で土星を一巡するので、同じ角度が毎月めぐってきます。毎月の空と生まれた図の重ね方は、トランジットとはで扱っています。

まとめ|月と土星のアスペクトは、気持ちを入れる器の形の目印

  • 月は気持ちの動き、土星は時間をかけて形にする力を表す
  • スクエアは、器がしっかりしているぶん、外に出す口を自分でつくる角度
  • 90度の角度は8.9%の人が持ち、主要な5角度まで含めると33.3%
  • 生まれ年が違っても、スクエアの割合は8.6〜9.1%でほぼ同じ
  • 年で変わるのは、スクエアになりやすい月の星座のほう

月がどの星座にあるかで変わる「ほっとする場面」は、月星座別の性格一覧が詳しいです。途中の専門用語を確かめるときは、星座・占星術の用語集を開いてみてください。

この記事は西洋占星術の一つの読み方です。性格や家族との関係を断定するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。

出典

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